くらし情報『バブルへの怒りが生んだ『ラピュタ』『トトロ』…冷戦後の混沌で『紅の豚』が誕生』

バブルへの怒りが生んだ『ラピュタ』『トトロ』…冷戦後の混沌で『紅の豚』が誕生

ですから、映画を観ていただければ分かると思います」と語った。

また、最も思い入れのある作品を問われると『ハウルの動く城』を挙げ、「一番自分の中にトゲのように残っている。ゲームの世界なんですが、それをゲームではなくドラマにしようとした結果、本当に格闘しました。スタートが間違っていたんだと思うんですが…」と煩悶を覗かせた。

会見中、たびたびその名を口に出した作家で「文藝春秋」の元編集長でもある半藤一利の言葉を借り、「(バブル崩壊による)失われた10年は失われた20年になり、半藤一利さんは失われた45年になるだろうと予言していますが、多分そうなるのではないか」と諦観とも取れる言葉を漏らした宮崎監督。

一方で「基本的に子どもたちに『この世は生きるに値するんだ』ということを伝えるのが、自分たちの仕事の根幹になければならないと思ってきました。それはいまも変わっていません」とも。

今後、アニメーションに携わるのであれ、それ以外の仕事に注力するのであれ、その仕事を通じて宮崎監督がどのように時代と向き合い、次世代の子どもたちに向け、どんなメッセージを発信していくのか?次なる一手を楽しみに待ちたい。

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