【インタビュー】戸田恵梨香×加瀬亮 『SPEC』当麻と瀬文の“奇妙な”愛情
『~翔~』の最後で、瀬文が当麻の手を取るシーンも、台本では『向かい合って手を取り合う』という感じになってたんですが、『すみません、横までしか近づけません』って(笑)」。
当麻と瀬文になりきっているからこそとも言うべきエピソードだが、瀬文と当麻はただでさえテンション高め。かつ戸田さん、加瀬さんが過去に演じてきたキャラクターとは大きく異なる、イメージを一新するような特異なキャラクターである。連ドラにSPドラマ、劇場版とたびたびの中断を挟みつつ、撮影をする中で瀬文&当麻に戻る難しさはなかったのだろうか?
加瀬さんは「自分にとっては“戻る”と言うよりは、そのときの自分から始めるしかない」と語りつつ、こんな“瀬文スイッチ”を明かしてくれた。
「現場に入る前は主題歌(『NAMInoYUKUSAKI』/THE RiCECOOKERS)を車で聴きながらテンションを上げていました。朝から大声で叫ぶシーンも多かったので、気持ちを上げていかないとなかなか瀬文になれなかったので」。
一方、戸田さんは、最初に当麻という役になる時点では「意外とすんなり、入ることができた」というが、撮影が進み、役が深まる中で、これまでに感じたことのない不思議な感覚に襲われた。