「こじらせるだけ、こじらせて」元祖“こじらせ女子”が贈る応援歌…映画『受難』
(Photo:cinemacafe.net)
天涯孤独で修道院育ちの汚れなき乙女の大事な部分に、ある日突然、人面瘡ができてしまうという、奇想天外な設定で話題の映画『受難』。本作でメガホンを取った吉田良子監督が、自身も本作のヒロイン同様、列記とした“こじらせ女子”だったようだ。
『受難』は、独特な筆致とテーマ設定で人気の作家・姫野カオルコの直木賞最終候補作となった小説の映画化。修道院生活で慎ましい生活を送っていた岩佐真悠子演じる無垢な女性・フランチェス子が、生まれて初めて“性”に興味を持ち始めた矢先に、局部に人面瘡が現れ、日々「お前はダメな女だ!」と主人である彼女を罵倒するという、凄まじいインパクトの物語が展開する。
本作で監督を務めるのが、“美容師→OL→映画監督”という異色ともいえる経歴を辿った吉田良子監督。元々映画が好きだった吉田監督は、働きながらも映画への夢が捨てきれず、映画学校に入学し映画作りの道へ。
2004年、長編映画『ともしび』でデビューした後、2011年には新進気鋭の女性監督3人がそれぞれの視点で現代女性の愛とセックスを描き出す「ポルノチック」シリーズの1作『惑星のかけら』を手がけた。