【インタビュー】伊藤淳史×仲村トオル 激白!『チーム・バチスタ』の黄金の日々
そのとき、今回の現場での自分の役割も見つけることができた気がします。それは例えるなら謝恩会の幹事みたいなものかな(笑)?みんなを迎えるというか『西島くん、戻って来てくれてありがとう』『(松坂)桃李、成長したな!』『桐谷(美玲)さん、ようこそ』って(笑)」。
白鳥圭輔という希代のキャラクターに関しても、仲村さんは6年越しに「掴んだ」「つながった」と感じた瞬間があったという。
「最初のシリーズで白鳥が、亡くなった患者の遺族に土下座して『解剖させてください』と頼み込むシーンがありました。今回、白鳥を演じていて、彼がずっと同じ思いを抱き続けてたんだということに気づいたんです。家族を亡くした遺族の前で『家族を亡くしたのはあなただけじゃないです。真相を知るために解剖させてください』と頼み込み、医師に対しても『苦い思いを抱いてるのはあんただけじゃない』と言い、過去を背負った犯人にも『お前だけが被害者だと思うな』と言う。彼は『あんただけじゃない』って言い続けてきたんだなということに気づいて、最初の『バチスタ』の土下座のシーンを思い出しました。
6年前のあの時、僕は込み上げてくるものがあって『でも白鳥はここで泣かないだろう』と思った。