【インタビュー】『チョコレートドーナツ』アラン・カミング&監督が語る…“出会い”
『彼はこの役に完璧だ!』と。すぐに彼に脚本を送り、彼もすぐに脚本を読んでくれて、そしてスカイプで映画について話し合いをしました」と語る。
「私の子どもたちは興奮していましたよ。ちょうど彼が映画『X-MEN2』でブルーマン(ナイトクローラー役)で出ていたのを観ていたからね(笑)」と監督が明かせば、「僕を観てくれていたんだ」と笑顔で応じるアラン。
本作で特に圧巻なのは、アランが吹き替えなしで歌ったボブ・ディランの名曲「I Shall Be Released」だ。「このパワフルな歌の内容を反映させて、映画のタイトルを変えました。元々のタイトルは『Any Day Now』という歌詞から取ったものではなかったんです」とアランは言う。
監督は、70年代にベッド・ミドラーがバリー・マニロウのピアノ伴奏で歌ったそのカヴァーのYouTube映像をアランに送っていたそうで、「あれはすごい動画だよ!」と興奮気味に語る一方、「ルディはいろいろなものを抱えながら歌うので、実際は少し抑えて歌いました」とアランは明かしている。
またルディの相手役で、離婚経験がありカミングアウトに躊躇しながらも、弁護士としてマルコの“親”として正義を求めようとするポールを演じた、ギャレット・ディラハントとの化学反応も見事だ。