【インタビュー】『チョコレートドーナツ』アラン・カミング&監督が語る…“出会い”
「一番キャスティングが難しかったのは、ポール役」とは監督の弁。ギャレットは、『ザ・ロード』『LOOPER/ルーパー』、最近では『それでも夜は明ける』など数々の映画・ドラマで知られる名脇役だが、TVシリーズ「シングルパパの育児奮闘記」ではコメディの印象も強いため、監督は当初、躊躇していたという。だが、キャスティングディレクターに言われるがまま彼のテープを見たところ「なんてこった!この男だ!」と即決したのだとか。
それは、マルコを演じたアイザック・レイヴァも同じだった。アイザックは、彼の母親が設立した障がいを持つ大人のための演劇学校に通い、本作が初めてのオーディションとなった。「彼はとても自然体でした。しっかりと相手の言うことを聞いて、反応していた」と監督は言う。そして、オーディションテープの最後で大きくにっこりと笑う彼を見て確信、「この子が好きだ!会いに行かなきゃ!」と、すぐ会いに出かけて行ったというのだ。
アランもまた、アイザックについて「僕に役者とはどうあるべきか、純粋で正直であるべきだと気づかせてくれました。ハッとさせられることが多かった」と語り、映画初出演の彼を称えている。