【インタビュー】佐々木蔵之介×深田恭子 ついていきたい“殿”の背中 『超高速!参勤交代』
という深田さんにも、ときめいたシーンがあったそう。「折檻されて手に怪我をしたお咲が、殿に薬を塗っていただくんです。その姿にキュンキュンしてしまって、私自身もドキドキしました。“手当て”って、何だかいいじゃないですか(笑)。恥ずかしいけど嬉しいし、甘えられるし」。
お咲が登場し、殿にロマンスが訪れるのは物語の中盤。したがって、深田さんは撮影に途中から参加。「京都で時代劇を撮影するということで、緊張もあったんです。
でも、蔵之介さんが『せっかく京都に来てくれたんだから、おもてなしをしなきゃね』って、いろんなところに連れていってくださって。現場でもよくお話してくださり、すごく救われました」と深田さんは述懐する。
そこには、佐々木さんならではの優しさがあった。が、当の本人はまるで当然のことのように語るのが何ともスマート。「だって、時代劇だけでも大変なのに、さらに京都で撮影するなんて緊張するでしょうしね。たまたま僕は京都が地元なので、僕が好きなうなぎ屋さんに誘ったりして。あと、雲隠段蔵役の伊原(剛志)さんも交えて、うちの蔵にも来たよね。お会いしたときから蔵に来たいって何となく言ってくれていたんですけど、ホンマかなあ、社交辞令かもなあって思っていたんです。