【インタビュー】女子高生が集団妊娠! 寉岡萌希が語る爽快な問題作『リュウグウノツカイ』
それは「豊漁の兆候」とも「災いの予兆」とも言われるが…。
まずは最初に脚本を読んだ時の率直な印象は?
「何だこれ? どんな話だよ! って(笑)。でも不思議と演じてみたいなって思いました。現実にありそうで、なさそうで、なさそうで、ありそうな…。実話がベースになっているとは知らず、それを知った時は衝撃を受けました、面白いなって」。
寉岡さんが演じる真姫は、母が出て行った家で、漁に出られず酒びたりの父と暮らす女子高生。「産もうよ」というセリフと共に、冒頭に挙げた「つくろうよ――」という言葉を口にし、同級生たちを集団妊娠の道へと引き込んでいく張本人でもある。これらの一連のセリフが真姫を演じる上で、大きなとっかかりとなった。
「このセリフで、表情を思い切り変えようって思いました。それ以前の真姫は友達の前で笑ってもどこか口だけなんです。でも、このシーンは『やれる気がする。やっちゃおうよ!』って感じの“企み顔”で、本気の笑顔、クシャっとなるような笑いを見せてます。これ以降の後半部分は、役を作るというよりも素の寉岡萌希として楽しんでる感じでした。現場でも実際、こんなに素でハシャイじゃっていいのか? ってくらい、みんなで女子高生ノリで楽しんでました。