【インタビュー】女子高生が集団妊娠! 寉岡萌希が語る爽快な問題作『リュウグウノツカイ』
役を演じる上で、彼女を捉えて離さないのは「人の心」だという。
「心からその役になりきれる女優さんになりたいというのは、小さい頃からずっと言ってますね。“心”って、似ているようでひとりひとり全く違うものだから、すごく面白いし、大事なものだなと思ってます。それから、やっぱりひとりでも多くの方の心に残る女優さんになりたいです」。
「心からなりきる」――口に出すとさも当然のことのように聞こえるが、これがなかなか凄まじい。撮影の期間中は「ずっと役を抱えたまま生きているタイプ」だという。例えば先述の『ヘヴンズ ストーリー』は4時間半を超える大作で、撮影も中断期間を挟んで1年半におよび、その間、監督からは随時、脚本の直しが送られてきたという。その間、寉岡さんはずっと役を微調整しながら生活していたという。
「脚本の直しが届くたびに気持ちをちょっとずつ変えていかないといけなくて…。役が離れてくれないんです(苦笑)。今回も撮影は1週間ほどでしたが、夢の中で台本を読んでたり、自分のお腹が大きくなっていく夢を見たり(笑)。とり憑かれてますし、やめられないですね」。
そう語る彼女の笑顔は、まさに真姫が後半に見せる笑顔そのもの。