【インタビュー】織田裕二 “中間管理職”演じ、サラリーマンの苦労「よ~く分かった」
と、新たな挑戦について語る。
具体的には、「口で思っていることをストレートに伝えられないシーンなんかは本当に“我慢”の一言だった」と苦笑い。「発言できない分、目で語ることしかできないので。こんなに目の疲れる役は初めてでしたよ(笑)」と、意外な影響について明かした。「でも、これが上へのぼっていく人の疲れ方なんだなって痛感しましたね。現場でひたすらに足・カラダを動かす役というより、頭を使う役どころなので。今までみたいに自分がプレイヤーではないので、監督でありコーチであるみたいなポジションって大変なんだってことがよく分かりました」。
また、銀行員という役どころについても、最初は専門用語の難解さに戸惑いを覚えたと言う。
「とにかく台詞の量・単語の数が多かったので、視聴者のみなさんが僕らの会話を聞いて、その意味を一瞬で理解できるのか…心配になる場面もありました。でも、よく考えてみると、今回の主人公・板東が言っていることって、一貫してブレがないんですよね。繰り返し、何度も何度も同じことを言っている。なので、作品を通して“伝えたいこと”が最終的に明確にみなさんの記憶へと残るように、その点に気をつけて演じていこうと決めましたね」