くらし情報『【インタビュー】新垣結衣 臆病な挑戦者、“母”になる』

【インタビュー】新垣結衣 臆病な挑戦者、“母”になる

ユウタロウ、おせっかいな町の人々に支えられ、成長していくサヤの姿が綴られる。

まず何より、本作での初挑戦といえば、母親・妻を演じたこと。「周囲の同い年で結婚して子どもがいてという人はいくらでもいるし、『まだ早い』とかそういう抵抗は全くなかった」という。一方で冷静に“女優・新垣結衣”を見つめこんな思いも…。

「やはり新垣結衣を知ってくださっている方にとっては学生服の方がイメージしやすいと思うので、赤ちゃんを抱いている姿に違和感を持たれてしまったらどうしようという不安はありました。ただ、この物語自体、彼女が母親として成長していくお話なので、撮影が進む中で私も赤ちゃんと接しながら馴染んでいければいいかなとあまり考え過ぎずに現場に入りました」。

サヤという母親、妻、そしてひとりの女性を表現する上でカギとなったのが、大泉洋演じる夫・ユウタロウが彼女に言う「お前は人を信じすぎる」という言葉と、肉親を失った彼女が「笑いたかった」という理由で葬儀の後すぐに落語の寄席に足を運んだというエピソード。

「一見、弱くて不幸に見えるサヤですが、すごく芯の強い女性なんだと感じました。
ユウちゃんが生きている頃、短い期間ですが夫婦として一緒に暮らしている時もユウちゃんは『バカだねぇ、お前は』なんて言うけど、多分、サヤが彼を手のひらで転がしていたんだと思うんです(笑)。

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