【インタビュー】新垣結衣 臆病な挑戦者、“母”になる
冒頭で「仕事でしか挑戦したことない」という言葉を紹介したが、「この仕事は常に新しい挑戦しかない」とも。印象的だったのが、10代半ばで沖縄からの上京を決断する際のエピソード。当人は「嫌で仕方なかった」というが、「いろんな人に説得される中で、気持ちが(上京する方に)揺れた瞬間があって、その時に先生に『(東京の高校への)推薦の書類を書いてください』とお願いした」という。出来ないことを「やれる」などと言わないが、やるとなったら責任と覚悟を持って飛び込む。何より、自分を冷静に見つめ、周囲の言葉に耳をすませ、一歩を踏み出す強さを持っている。
「仕事は仕事なので、やらなきゃいけないし、時間も迫ってくるし、まあどうにかなるかと(笑)。でも、不安だけではなく楽しみなところをちゃんと見つけられるんですよね。いまだに怖い時は怖いけど、やらなきゃ終わらないし、その後で喜んでくれる人がいると思うと力が出てくるのかな?とも思います」。
「すいません…自信持って言い切れないんですが」という言葉を常に最後にくっつけ、苦笑を浮かべつつ語るが、彼女は新たなチャレンジを楽しんでもいる。
「ビクビクしながらやって『つらかった』で終わりたくないから。