英国版“おくりびと”から手紙の代筆、南極の料理人まで…映画で見る“お仕事図鑑”
死と向き合う民生係という難しい役どころを情感豊かに演じるのは、『戦火の馬』『思秋期』などで知られる、イギリスを代表する名優、エディ・マーサン。また、共演には、大ヒットTVシリーズ「ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館」で注目されているジョアンヌ・フロガットなど、個性的な俳優が集結する。
こんなお仕事まで! 映画から知る珍しい職業の数々
例えば、本作『おみおくりの作法』の舞台となったイギリスでは、実際に主人公のジョン・メイと同じ仕事をしている民生係は存在するものの、その職業についての認知度は低く、映画を観るまで「こういった職業があることすら知らなかった!」とも言われていたという。
日本でも、葬儀にあたり亡くなった人の体を清め、おくりだす納棺師という職業の主人公を描いた『おくりびと』では、納棺師という職業に初めてスポットが当てられた。同作は改めて日本の葬儀様式や死生観、“おみおくり”について考えさせる作品となり、第81回アカデミー賞「外国語映画賞」受賞するなど、海外でもそれは受け入れられていた。
また、パゾリーニ監督のプロデューサー作『フル・モンティ』では、やむなく男性ストリッパーとなった男たちを描いており、“クリニクラウン”(クリニック+クラウン:道化師)