妻夫木聡、美大生たちに「写真OK」の出血大サービス!「自分を信じて」と熱血エール
という悩みを相談されると、石井監督は「これは完全に私見だけど、人間を捉えるメディアとしては、フィルムが今のところ最高だと思う。予算や機動性の問題があるから『フィルムでやりたい』と言うと煙たがられるし、現実的ではなくなってきているけど、フィルムの良さは独特の抽象性。4Kだなんだと、映像をくっきり綺麗に撮ればいいということではないと思います」と持論を展開。
妻夫木さんも「カメアシさんがフィルムを交換するロールチェンジを眺めながら、『ああ、自分は映画の現場にいさせてもらっているんだなあ』と噛みしめるのが好きだったんですよね。日本映画は、フィルムを無駄にしないために、段取りやテストを何回もやって、本番は1回で撮るのが基本。デジタルにはデジタルの素晴らしさがあると思うけど、本番のありがたみは薄れるのかな。僕にとっては残ってほしいと思う存在」と、衰退しつつあるフィルム撮影への想いを語った。
さらに、「体調管理法を教えて」とリクエストされた妻夫木さんは、「本番前でスイッチを入れられる役者だったらいいけど、僕は不器用でそれができない。
だから、いつも1か月以上前から仕事は入れないでもらって、役に没頭して身を捧げちゃう。