くらし情報『【シネマモード】セドリック・クラピッシュ、作品と共に年を重ねる魅力『ニューヨークの巴里夫』』

【シネマモード】セドリック・クラピッシュ、作品と共に年を重ねる魅力『ニューヨークの巴里夫』

そこは監督がかつて映画を学んだ場所。その地に再び戻るのは、自らの成長を実感することだったのかもしれません。

「ニューヨークには23~25歳まで居たから多くの思い出があって、再び訪れるのはとても胸を打つ経験だった。4歳になる末の息子を連れて行ったんだけど、ちょうど彼が行った幼稚園が、僕が通った学校の隣にあってね。まさに時を遡るような感覚だった。学生のときは何十年後かにまた来るなんて思いも寄らなかったから感慨深かった。もちろん、映画を学んだ土地で映画を撮ることもエモーショナルな経験だった。こうした時の流れはこの映画が物語ることとも共通する。
それにニューヨークはとても刺激的な街だから、そこに影響されて、撮影自体もとても刺激的な体験になったね」。

特に、激変する都市を舞台にするのは、パリのように変わらぬ街で生きる監督には意義深いものだったよう。「僕が意識的に心がけたのは、ワールド・トレード・センターの再建設など、変化する建築をフィルムに収めることだった。とくにニューヨークのような場所は、時代の変化によって街の様相も変わるからね。映画のなかでグザヴィエが建設中のビルを見ながら、“一度壊れたものは再構築が困難だ”と言うシーンがある。

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