「あまちゃん」デザイナーも参加! 洋服好き女子必見の究極“服作り映画”に注目
(Photo:cinemacafe.net)
女優・中谷美紀のおよそ4年ぶりの主演作『繕い裁つ人』が先週末に公開を迎えた。本作で中谷さんが演じるのは、頑なな服作りを貫く店主・市江。そんな彼女が手がける洋服の数々は、本作で物語の鍵を握る重要なファクターとなっている。今回は、女子必見のファッションに注目したい。
本作は、町の仕立て屋「南洋裁店」を受け継いだ2代目店主・市江を中心に、彼女が古びたミシンで作るオーダーメイド服と、そんな彼女が仕立てる服を愛する人々が織りなす感動の物語が描かれる。
ヒロインの市江は、洋服の量産はできないし、しないという職人スタイルを貫く女性だ。彼女にとっては“その人だけの服”を繕う日々で十分なのだ。劇中で彼女が“繕い裁つ”洋服を実際に手がけたのは「あまちゃん」をはじめ、是枝裕和監督作『空気人形』ほか、数多くの舞台や映画の衣装デザイナーとして活躍する伊藤佐智子。
伊藤さんへのオファーのきっかけは、中谷さんと三島有紀子監督の両名からの希望だったようで、「衣装の相談をしたときに中谷さんの口から『伊藤佐智子さん』の名前が出てきて、ああ、中谷さんはこの映画の世界観を深く理解してくださっているんだって、嬉しかったんです」と三島監督はふり返る。
今回特別に、伊藤さんが本作の為に描いたという、市江(中谷美紀)の仕事服、新星女優・杉咲花が演じるゆきのワンピース、泉先生(中尾ミエ)に捧げる死に装束、葉子(黒木華)のウェディングドレスの4点のデザイン画も公開。
衣装デザイン担当として伊藤さんは「衣装全体が甘くなりすぎないように気をつけました。甘くないけれどチャーミングでありたいと思ったので、その点にこだわりました。この映画では、本当の意味での良い手仕事というのが見せられたらと思いました。安直で、イージー・ソーイング的なものに見えない様に、衣装がチャーミングでありながらどこか着る人間が凛とした印象になるよう意識しました」とポイントを解説する。
さらに、伊藤さんは「洋服というのは人生を楽しむためのツールの一つ。と、同時に自分自身を否応なしに表現してしまうもの」の独自のファッション哲学も明かす。
「ファストファッションが好きで、洋服を毎年毎年買って毎年毎年捨てているような人がいても、それはそれで否定するつもりは全くないですが、この映画を観て『共に生きていく服もある』ということを知ってもらうきっかけになれば良い」と語っており、ファストファッション隆盛の現代において、“着続ける”ことの大切さを知るきっかけとなるかもしれない。『繕い裁つ人』は1月31日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。
(text:cinemacafe.net)
■関連作品:
繕い裁つ人 2015年1月31日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
(C) 2015 池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会
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