杉咲花が主演する月10ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」のティザー映像が、WEBにて先行解禁された。本作は、講談社「モーニング」で連載中の同名漫画を原作に、記憶障害の脳外科医を主人公にした医療ヒューマンドラマ。この度解禁されたティザー映像は、登場人物7名の日常の一コマが斬新に切り取られており、医療ドラマというジャンルにとらわれない、ミステリアスな雰囲気に引き込まれる映像に仕上がっている。誰もいない病院の廊下が映し出されたあと、まず登場するのは、変わり者の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)。続いて、頼りになる救急部長の星前宏太(千葉雄大)、人にも自分にも厳しい看護師長・津幡玲子(吉瀬美智子)、野心家な若き脳外科医・綾野楓(岡山天音)、綾野とともに政略結婚を目論む西島麻衣(生田絵梨花)、ミヤビの主治医を務める脳外科教授・大迫紘一(井浦新)、そして最後に、主人公である“記憶障害の脳外科医”川内ミヤビ(杉咲花)がまっすぐこちらを見据えている。実力派俳優陣が魅せる、一瞬だが、心に残る表情の数々。よく見ると、彼らが身に着けている白衣やマスクには、何かが描かれており、文字が浮遊している。また、全ての場面を一本の朱色の糸が絡まりながら紡がれ、繋がっている。はたして、その意味とは?主人公・ミヤビは、過去2年間の記憶がない。そして、日々の記憶も留めて置けない、“1日記憶”の脳外科医だ。人の記憶の曖昧さ、そこに潜むウソや真実…。断片的なイメージで表現したこの15秒に、多くの情報はなく、謎も残る映像となっている。過去を背負い、それぞれの思惑を胸に秘めた7名が、“脳外科医の世界”を舞台に、どのように患者に向き合っていくのか。そして、取り出せないミヤビの記憶の中には何が隠されているのか?心温まる医療ヒューマンドラマでありながら、ミステリー要素もある本作に期待が高まる。なお、このティザー映像は、今夜22時から放送のドラマ「春になったら」の中で、地上波では初放送される。「アンメット ある脳外科医の日記」は4月15日より毎週月曜22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送(初回15分拡大)。(シネマカフェ編集部)
2024年03月18日俳優の杉咲花が主演を務る、カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(4月15日スタート、毎週月曜後10:00)のティザー映像の公開が17日、公式YouTubeなどで始まった。講談社『モーニング』で連載中の同名漫画を実写化。“記憶障害の脳外科医”川内ミヤビ(杉咲)が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく姿を描く、新たな医療ヒューマンドラマ。先行解禁されたティザー映像は、登場人物7人の日常の一コマが斬新に切り取られ、医療ドラマというジャンルにとらわれない映像に仕上がった。誰もいない病院の廊下が映し出されたあと、まず登場するのは、変わり者の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)。続いて、頼りになる救急部長の星前宏太(千葉雄大)、人にも自分にも厳しい看護師長・津幡玲子(吉瀬美智子)、野心家な若き脳外科医・綾野楓(岡山天音)、綾野とともに政略結婚を目論む西島麻衣(生田絵梨花)、ミヤビの主治医を務める脳外科教授・大迫紘一(井浦新)。そして最後に、主人公のミヤビがまっすぐこちらを見据える。それぞれ一瞬だが、心に残る表情の中に、ミステリアスな雰囲気が際立つ。よく見ると、7人が身に着けている白衣やマスクには、何かが描かれており、文字が浮遊。また、すべての場面を1本の朱色の糸が絡まりながら紡がれ、つながっていくが、果たしてその意味とは…。ミヤビは、過去2年間の記憶がなく、新しい記憶も1日以上とどめておくことができない。人の記憶の曖昧さ、そこに潜むウソや真実。断片的なイメージで表現した15秒の映像が、視聴者に疑問を提示する映像となっている。同映像は、18日午後10時から放送の『春になったら』の中で地上波初放送される。
2024年03月18日杉咲花が第48回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、第78回毎日映画コンクールで女優主演賞を受賞した映画『市子』が7月3日(金)よりBlu-ray&DVDでリリースされる。原作は、監督の戸田彬弘が主宰する劇団「チーズtheater」旗揚げ公演作品でもあり、サンモールスタジオ選定賞2015では最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市子のために」。観客から熱い支持を受け2度再演された人気の舞台を戸田監督が自ら映画化。プロポーズを受けた翌日に姿を消した川辺市子。痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも、「生きること」を諦めなかった市子を演じるのは杉咲花。抗えない境遇に翻弄された彼女の壮絶な半生を凄まじい熱量で体現、芝居を超えて役を生き抜く姿を鮮烈に観る者の心に焼きつける。また、市子が3年間一緒に暮らしていた恋人の長谷川を演じるのは若葉竜也。重厚な物語の軸を担う長谷川が、市子の真の姿を知る過程で揺れ動く感情の変化を繊細に演じ切る。さらに、共演陣には森永悠希、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆりらが名を連ね、市子の底知れない人物像や過去が第三者の目線から描かれていく。どのような環境下であっても、自分の“存在”と向き合い続けたひとりの女性の生き様が心を打ちのめす、唯一無二の衝撃作だ。『市子』は7月3日(水)よりBlu-ray&DVDリリース。<『市子』リリース情報>Blu-ray5,500円(税込)DVD4,400円(税込)発売元:株式会社ハピネットファントム・スタジオ販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング©2023 映画「市子」製作委員会(シネマカフェ編集部)■関連作品:市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2024年03月17日杉咲花が主演を務める月10ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」の新キャストとして、安井順平、野呂佳代、小市慢太郎、酒向芳、山谷花純、尾崎匠海(INI)、中村里帆の出演が決定した。本作は、“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマ。原作は、講談社「モーニング」で連載中の同名漫画で、元脳外科医である子鹿ゆずるが描く“リアル脳外科医”の世界が医療従事者のみならず、各方面から絶賛されている。主人公・川内ミヤビを演じる杉咲さんのほか、変わり者の脳外科医・三瓶友治役に若葉竜也、野心家な関東医大の脳外科医・綾野楓役に岡山天音、綾野の婚約者で関東医大の脳外科秘書・西島麻衣役に生田絵梨花、明るくて熱い救急部長・星前宏太役に千葉雄大、厳しい看護師長・津幡玲子役に吉瀬美智子、関東医大の脳外科教授・大迫紘一役に井浦新というレギュラーキャストがすでに発表されている。さらに今回は、ドラマを彩る個性派揃いのキャスト陣が明らかとなった。★NOと言えない、丘陵セントラル病院院長安井順平が演じるのは、ミヤビ(杉咲さん)が働く丘陵セントラル病院の院長・藤堂利幸(とうどう・としゆき)。決断力にやや乏しく、頼まれると断れない性格。記憶障害を患ったミヤビを預かっているのも脳外科の権威・大迫(井浦さん)から頼まれたためで、本音では持て余し気味。部下たちに振り回されながらも、優しく皆を見守るお人好し。★ベテラン麻酔科医は、ミヤビの頼もしい味方野呂佳代が演じるのは、丘陵セントラル病院の麻酔科医・成増貴子(なります・たかこ)。腕の立つベテランで、困難な状況でも涼しい顔で切り抜ける実力者。飄々としているが、医者として再生しようともがくミヤビのことは応援しており、何かとミヤビの背中を押す存在。周囲を引っかき回す三瓶(若葉さん)に興味を持つ。★料亭居酒屋“たかみ”は、丘陵セントラルメンバーの憩いの場小市慢太郎が演じるのは、料亭居酒屋“たかみ”の店主・高美武志(たかみ・たけし)。丘陵セントラル病院から徒歩圏内にある居酒屋を長年夫婦で営んでいる。常連客たちの味の好みを覚えており、1人1人の好みに合わせた料理を提供する。「○○ちゃんは、これやろ」と、料理を出してくるのが定番。“たかみ”は丘陵セントラルメンバーの憩いの場となっている。★絶大な権力を誇る、医療グループの最高責任者酒向芳が演じるのは、関東医大・同窓会長の西島秀雄(にしじま・ひでお)。西島医療グループの最高権力者であり、麻衣(生田さん)の祖父。地域一帯で絶大な権力を誇る西島は青くさい理想はとうに捨て、グループ拡大のためには手段を選ばない。大迫ですら西島の意向には逆らえず、黒い噂が絶えない人物。★看護師“森ちゃん”は、ミヤビのよき理解者山谷花純が演じるのは、丘陵セントラル病院脳外科の看護師・森陽南子(もり・ひなこ)。明るくあっけらかんとした性格で、ミヤビとは、事故の前から仲が良く、飲み友達。ミヤビにとっては、仕事のこともプライベートなことも本音で話せる、気を許せる相手。患者思いで、看護師としても優秀、素早く的確な判断ができる。愛称は“森ちゃん”。★生意気だが憎めない、愛されキャラの研修医尾崎匠海(INI)が演じるのは、丘陵セントラル病院の研修医・風間灯織(かざま・とおり)。いまは、救急部で星前(千葉さん)の下についている。努力を重ねて医者になった苦労人タイプで、上昇志向が強く、アメリカでの輝かしい経歴を持つ三瓶に興味を持つ。ハッキリ物を言う性格で、ミヤビが脳外科医に復帰することに「本当に、大丈夫なんですか?」と疑問を示す。理屈っぽく生意気だが、憎めない性格。看護師の森(山谷さん)に思いを寄せているが、いつもスルーされている。★叱られながらも、日々成長を目指す真面目な看護師中村里帆が演じるのは、森と同じく、丘陵セントラル病院脳外科の看護師・新井小春(あらい・こはる)。この病院で働き始めて、まだ2年に満たないため、ミヤビの記憶にはない人物。明るい森とは対照的に、真面目で冷静。タイプは異なるものの、森のことが好きで仲良くしており、ミヤビを含めよく3人で一緒にいる。看護師としてはまだまだな部分があり、津幡(吉瀬さん)から叱られることも多い。今回、新たに解禁された7人は、ミヤビを取り巻く重要人物たち。脳外科の世界という専門的でシリアスな舞台設定ながらも、魅力的なキャスト陣が集結、その個性を遺憾なく発揮することで、作品にユーモアと温かみを加えていく。本作は、王道の医療ドラマであり、ミステリーの要素もあり、クスッと笑えて、ときに泣けるヒューマンドラマの側面も。脳外科医の日常や織りなす会話の妙も見どころとなっている。新キャストコメント<安井順平(院長/藤堂利幸役)>クランクインの日が50歳の誕生日と重なる奇跡が起きまして、密かにこの小さな奇跡に喜びを感じました。50歳の初現場は「アンメット」と、私の脳にいい記憶として保存されたことでしょう。そう、このドラマは「記憶」にまつわる物語。医療は日々進歩し、大きな奇跡を起こし続けてきました。私も負けじと素敵なキャスト・スタッフの皆さんと一緒にこの作品に奇跡を起こせたらと思っています。後々にいい記憶として再生されることを信じて。そう、このドラマは「再生」の物語でもあるのです。<野呂佳代(麻酔科医/成増貴子役)>今回お話を頂いてとても嬉しかったです。原作が面白くて色々な描写が細かく描かれていて夢中になって読みました。細かく描かれている作品だからこそ、大切に思いを込めていい作品に仕上げいこうというスタッフさんの熱い気持ちと共に、私も頑張りたいと思います。是非ご覧ください。<小市慢太郎(居酒屋の店主/高美武志役)>地元の皆様に愛される居酒屋として、おかみと二人、毎日心を込めて料理を仕込んでおります。「うまいもんつくってまっとるで!」そんな高美武志役を演じます。この与えられた機会を素晴らしい仲間達と共に、目一杯楽しみたいと思います。どうぞよろしくお願いします。<酒向芳(関東医大・同窓会長/西島秀雄役)>年を重ねるごとに利用頻度が高くなる病院。その白い箱の中で起きる日常と非日常の数々。出来ればお世話になりたくない場所でもある。死に近づく入口でもあれば、死から遠ざかる出口でもある。寺山修司の残した言葉にこんなものがあった。「出口は入口で、入口は出口である」このドラマの出入り口はどうか。面白いドラマになることを期待して頂ければ幸いです。<山谷花純(看護師/森陽南子役)>台本を読んだ時、日々更新される日常を押し付けるのではなく、寄り添う形でミヤビに届ける存在が森だと感じました。病という壁を0にするのとは違う、ミヤビとの絶妙な距離感を大切にする彼女なりの思い遣りの形に私自身も学ぶ事が多いです。これまで救われる側の役を演じる機会が多かったので、看護師という立場からはどんな景色が広がりどんな感情が湧き出るのか。作品を通してまた一つ成長できる時間にしたいです。誠実に向き合います。<尾崎匠海(INI)(研修医/風間灯織役)>素敵な作品に携われること、光栄に思います。僕にとって初めての医療ドラマなので挑戦ではありますが、杉咲さん、若葉さんをはじめ素敵な俳優陣に囲まれながら、良い意味でプレッシャーを持って挑もうと思います。ぜひ、ご覧ください。<中村里帆(看護師/新井小春役)>私が演じさせて頂く新井小春はミヤビ先生の記憶にはない人物です。 台本を頂いてから、どのような感じで毎朝ミヤビ先生と挨拶を交わしているのだろう、どんな話をしているのだろうと考えては悩んでの繰り返しでしたが、 ミヤビ先生の優しい笑顔を近くで見た時、 小春としてミヤビ先生がほっと一息つけるような居心地の良い温かい空気感を作っていけたらいいなと、強く感じました。 ミヤビ先生を始めとした先生方の背中を見て、そしてこれから沢山出会う患者様の生き様を見て、この役を通して私自身も成長できたらと思います。「アンメット ある脳外科医の日記」は4月15日より毎週月曜22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送(初回15分拡大)。(シネマカフェ編集部)
2024年03月16日俳優・杉咲花が主演を務める、カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(月15日スタート、毎週月曜後10:00)の新キャストが16日、発表された。安井順平、野呂佳代、小市慢太郎、酒向芳、山谷花純、尾崎匠海(INI)、中村里帆の出演が決まった。講談社『モーニング』で連載中の同名漫画を実写化。“記憶障害の脳外科医”川内ミヤビ(杉咲)が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく姿を描く、新たな医療ヒューマンドラマ。安井は、ミヤビが働く丘陵セントラル病院の院長・藤堂利幸役。決断力が乏しく、頼まれると断れない性格で、記憶障害を患ったミヤビを預かっているのも、脳外科の権威・大迫(井浦新)から頼まれたためで、本音では持て余し気味。キャラの濃い部下たちに振り回されながらも、優しく皆を見守る。野呂は、同病院の麻酔科医・成増貴子役。腕の立つベテランで、困難な状況でも涼しい顔で切り抜ける。飄々(ひょうひょう)としているが、医者として再生しようともがくミヤビのことは応援しており、何かとミヤビの背中を押す。小市は、料亭居酒屋“たかみ”の店主・高美武志役。常連客一人一人の好みに合わせた料理で、丘陵セントラルメンバーの憩いの場を演出する。酒は、関東医大・同窓会長の西島秀雄役。西島医療グループの最高権力者であり、麻衣(生田絵梨花)の祖父。地域一帯で絶大な権力を誇り、グループ拡大のために手段を選ばない。山谷は、脳外科の看護師・森陽南子役。明るくあっけらかんとした性格で、ミヤビとは、事故の前から仲が良く、飲み友だちでもある。看護師としても優秀で、患者思い、愛称は“森ちゃん”。尾崎は、研修医・風間灯織役。今は、救急部で星前(千葉雄大)の下についている。努力を重ねて医者になった苦労人タイプで、上昇志向が強く、アメリカでの輝かしい経歴を持つ三瓶(若葉竜也)に興味を持つ。理屈っぽく生意気だが憎めず、看護師の森に思いを寄せている。中村は、看護師・新井小春役。この病院で働き始めて、まだ2年に満たないため、ミヤビの記憶にはない。明るい森とは対照的に、真面目で冷静。タイプは異なるものの、森のことが好きで仲良くしており、ミヤビを含めよく3人で一緒にいる。看護師としてはまだまだで、津幡(吉瀬美智子)から叱られることも多い。■安井順平/藤堂利幸役(とうどう・としゆき)役コメントクランクインの日が50歳の誕生日と重なる奇跡が起きまして、密かにこの小さな奇跡に喜びを感じました。50歳の初現場は『アンメット』と、私の脳にいい記憶として保存されたことでしょう。そう、このドラマは「記憶」にまつわる物語。 医療は日々進歩し、大きな奇跡を起こし続けてきました。私も負けじと素敵なキャスト・スタッフの皆さんと一緒にこの作品に奇跡を起こせたらと思っています。後々にいい記憶として再生されることを信じて。 そう、このドラマは「再生」の物語でもあるのです。■野呂佳代/成増貴子(なります・たかこ)役コメント今回お話をいただいてとてもうれしかったです。原作が面白くていろいろな描写が細かく描かれていて夢中になって読みました。細かく描かれている作品だからこそ、大切に思いを込めていい作品に仕上げていこうというスタッフさんの熱い気持ちと共に、私も頑張りたいと思います。ぜひご覧ください。■小市慢太郎/高美武志(たかみ・たけし)役コメント地元の皆様に愛される居酒屋として、おかみと二人、毎日心を込めて料理を仕込んでおります。「うまいもんつくってまっとるで!」そんな高美武志役を演じます。この与えられた機会を素晴らしい仲間達と共に、目一杯楽しみたいと思います。どうぞよろしくお願いします。■酒向芳/西島秀雄(にしじま・ひでお)役コメント年を重ねるごとに利用頻度が高くなる病院。その白い箱の中で起きる日常と非日常の数々。できればお世話になりたくない場所でもある。死に近づく入口でもあれば、死から遠ざかる出口でもある。寺山修司の残した言葉にこんなものがあった。「出口は入口で、入口は出口である」このドラマの出入り口はどうか。面白いドラマになることを期待していただければ幸いです。■山谷花純/森陽南子(もり・ひなこ)役コメント台本を読んだ時、日々更新される日常を押し付けるのではなく、寄り添う形でミヤビに届ける存在が森だと感じました。病という壁を0にするのとは違う、ミヤビとの絶妙な距離感を大切にする彼女なりの思いやりの形に私自身も学ぶことが多いです。これまで救われる側の役を演じる機会が多かったので、看護師という立場からはどんな景色が広がりどんな感情が湧き出るのか。作品を通してまた一つ成長できる時間にしたいです。誠実に向き合います。■尾崎匠海/風間灯織(かざま・とおり)役コメント素敵な作品に携われること、光栄に思います。僕にとって初めての医療ドラマなので挑戦ではありますが、杉咲さん、若葉さんをはじめ素敵な俳優陣に囲まれながら、良い意味でプレッシャーを持って挑もうと思います。ぜひ、ご覧ください。■中村里帆/新井小春(あらい・こはる)役コメント私が演じさせていただく新井小春はミヤビ先生の記憶にはない人物です。台本をいただいてから、どのような感じで毎朝ミヤビ先生と挨拶を交わしているのだろう、どんな話をしているのだろうと考えては悩んでの繰り返しでしたが、 ミヤビ先生の優しい笑顔を近くで見た時、 小春としてミヤビ先生がほっと一息つけるような居心地の良い温かい空気感を作っていけたらいいなと、強く感じました。 ミヤビ先生をはじめとした先生方の背中を見て、そしてこれからたくさん出会う患者様の生き様を見て、この役を通して私自身も成長できたらと思います。
2024年03月16日女優の杉咲花が主演を務める映画『朽ちないサクラ』(6月21日公開)のキャスト、キャラクタービジュアル、特報映像が12日に公開された。同作は柚月裕子氏による同名小説の実写化作。杉咲が主人公の県警・広報職員26歳の森口泉を演じ、クジラたち』『片思い世界』と映画での主演が続く実力派俳優。単独主演作となる本作では、“事務職のお嬢ちゃん”が自責と葛藤を繰り返しながら強さを手に入れていく姿を、繊細な演技で体現していく。○■映画『朽ちないサクラ』杉咲花の年下同期に萩原利久この度、杉咲演じる主人公・泉を取り巻く警察官役役となるキャストが明らかに。泉のバディ的な存在となる年下同期の磯川俊一には萩原利久が扮する。泉への好意を隠しつつ、泉の調査を献身的にサポートする好青年役で、フレッシュな魅力を放っている。一連の事件を捜査する県警捜査一課の梶山浩介は豊原功補、泉の上司で元公安の富樫俊幸は安田顕が演じ、静の富樫と動の梶山というコントラストを見せる。キャラクタービジュアルでは、今回の一連の事件のキーワードとなる美しい満開の「サクラ」の中で不穏な表情で佇み、それぞれの心の葛藤と後悔の念を感じさせるキャッチコピーが添えられた。泉は「信じてあげられなかった」、磯川は「大切な人を巻き込んでしまった」、梶山は「染みついた思想は、そう簡単には拭えはしない」、富樫は「許される日がくるとは、思っていない」。このキーワードがストーリー展開に大事な意味を持ち合わせているという。ビジュアルは、1年前の2023年3月末に撮影現場の満開の桜の下で撮影された。特報映像では、本編映像を初解禁。冒頭の「警察内部の闇を炙り出す、サスペンスミステリー」というナレーションで始まる映像は、事件の真相に迫れば迫るほど翻弄されていく登場人物たちの、切迫し感情がかき乱される様を映し出す。水に落とされ水しぶきが響き渡る女性らしき人、テロと思われる騒然とした事件現場に立ちすくむ男性の後ろ姿、そしてマントを被った人物に頭を掴まれ水に叩き込まれる人のシーンから、複雑に絡み合ういくつもの不可解な事件と触れてはいけない大きな闇の存在を感じさせる。○■萩原利久 コメント磯川俊一役を演じました萩原利久です。今回作品を通じて、モノや景色、起こる1つ1つの出来事に対して、当事者なのか部外者なのか、はたまた環境なのか立場なのか、主観客観、人間社会において様々な視点を感じました。自分自身も演じた当時と今とでは全く異なる見え方に変化していることもあるかもしれません。でも、自分なりに向き合った現場で演者として身体で感じた緊張や刺激は鮮明に残っています。素晴らしい経験をさせてもらい、今もいき続けています。1人でも多くの方に観ていただけたら嬉しいです。○■豊原功補 コメント個々において大切にする思いと組織の論理。誰もが一個人であるはずが一体どこから権力と同化し真実を濁らせてしまうのか。人間の営みと社会の構造、つねに私の心にも横たわる深い問いがこの物語に描かれています。私が演じた梶山という男もまた警察という大きな組織の一員でありますが、このひとりの人間が生きる矜持と生きる問いを共に感じ、胸に携えて撮影に臨んだつもりです。本当のことはいつも見えづらくて、本当の言葉はいつも喉に詰まってしまいそうになるけれど、それでもしっかりとまっすぐな瞳でいることの強さを心に残してもらえたらと願っています。○■安田顕 コメント試写でこの映画を拝見したとき、その面白さに唸りました。登場人物の入り乱れる感情、秘める思惑、そして抱く決意。様々な表情が垣間見える作品です。これらの点が線となったとき、皆様の目に見えるもの・胸に届くものは異なるかと思います。その一方で、どのように届くのかが興味深いほど、この作品の受け取り方には数えきれない色があると感じています。原作・脚本・演出・出演者の皆様、何拍子も揃った臨場感を十分に味わえる仕上がり。原監督の手腕に脱帽です。是非、劇場でご覧ください。○■原廣利監督 コメント原作を最初に読んだ時に感じた見えない不穏な「空気」「匂い」がとても印象的でした。春の「サクラ」を魅せる事で登場人物たちに纏わる「空気」と「匂い」を感じて欲しいと思い全力で撮影しました。それぞれの「正義」が交錯する時に、物語は大きく動き出します。今回情報解禁になった、安田顕さん、萩原利久さん、豊原功補さんのそれぞれが目にする「正義」にもご注目下さい。杉咲花さんを筆頭に素晴らしい俳優部、スタッフと共に「朽ちないサクラ」を創り上げられた事を本当に誇りに思います。【編集部MEMO】『孤狼の血』『佐方貞人』『合理的にあり得ない』など数々のシリーズが映像化されている柚月裕子氏の小説で、「サクラ」シリーズのはじまりとなる『朽ちないサクラ』。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にない主人公が、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく異色の警察小説となる。発行部数は続編の『月下のサクラ』と合わせて累計27万部を刊行する人気シリーズとなっている。(C)2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会
2024年03月12日杉咲花主演で「孤狼の血」シリーズの柚月裕子による同名小説を映画化した『朽ちないサクラ』より、特報映像とキャラクタービジュアルが解禁された。柚月裕子の「サクラ」シリーズのはじまりとなる「朽ちないサクラ」(徳間文庫)を原作とする本作は、県警の広報職員という、本来は捜査する立場にない主人公が、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく異色のサスペンスミステリー。この度、出演が明かされたのは、萩原利久、豊原功補、安田顕の3名。杉咲さん演じる主人公・泉を取り巻く警察官役で、本作の主要キャストとなる。萩原利久/磯川俊一役泉のバディ的な存在となる年下同期の磯川俊一には、主演作「美しい彼」シリーズでブレイクした萩原利久。泉への好意をポケットに隠しつつ、泉の調査を献身的にサポートする好青年役で、フレッシュな魅力を放つ。一連の事件を捜査する県警捜査一課の梶山浩介役には豊原功補。泉の上司で元公安の富樫俊幸を演じる安田顕は、いぶし銀の演技を見せ、静の富樫と動の梶山というコントラストが、2人のベテラン俳優の迫真の演技によって生み出されている。豊原功補/梶山浩介役併せて解禁となったキャラクタービジュアルでは、今回の一連の事件のキーワードとなる美しい満開の「サクラ」の中で不穏な表情で佇み、それぞれの心の葛藤と後悔の念を感じさせるキャッチコピーが添えられている。杉咲さん演じる泉は「信じてあげられなかった」、萩原さん演じる磯川は「大切な人を巻き込んでしまった」、豊原さん演じる梶山は「染みついた思想は、そう簡単には拭えはしない」、安田さん演じる富樫は「許される日がくるとは、思っていない」。ストーリー展開に大いに関わってくるこれらのキーワードも意味深だ。またこのビジュアルは、一年前の2023年3月末に、撮影現場の満開の桜の下で撮影された。安田顕/富樫俊幸役さらに、特報映像にて本編映像が初解禁。冒頭のナレーション「警察内部の闇を炙り出す、サスペンスミステリー」で始まる映像は、事件の真相に迫れば迫るほど翻弄されていく登場人物たちの切迫し、感情がかき乱される様を映し出している。【コメント】萩原利久磯川俊一役を演じました萩原利久です。今回作品を通じて、モノや景色、起こる1つ1つの出来事に対して、当事者なのか部外者なのか、はたまた環境なのか立場なのか、主観客観、人間社会において様々な視点を感じました。自分自身も演じた当時と今とでは全く異なる見え方に変化していることもあるかもしれません。でも、自分なりに向き合った現場で演者として身体で感じた緊張や刺激は鮮明に残っています。素晴らしい経験をさせてもらい、今もいき続けています。1人でも多くの方に観ていただけたら嬉しいです。豊原功補個々において大切にする思いと組織の論理。誰もが一個人であるはずが一体どこから権力と同化し真実を濁らせてしまうのか。人間の営みと社会の構造、つねに私の心にも横たわる深い問いがこの物語に描かれています。私が演じた梶山という男もまた警察という大きな組織の一員でありますが、このひとりの人間が生きる矜持と生きる問いを共に感じ、胸に携えて撮影に臨んだつもりです。本当のことはいつも見えづらくて、本当の言葉はいつも喉に詰まってしまいそうになるけれど、それでもしっかりとまっすぐな瞳でいることの強さを心に残してもらえたらと願っています。安田顕試写でこの映画を拝見したとき、その面白さに唸りました。登場人物の入り乱れる感情、秘める思惑、そして抱く決意。様々な表情が垣間見える作品です。これらの点が線となったとき、皆様の目に見えるもの・胸に届くものは異なるかと思います。その一方で、どのように届くのかが興味深いほど、この作品の受け取り方には数えきれない色があると感じています。原作・脚本・演出・出演者の皆様、何拍子も揃った臨場感を十分に味わえる仕上がり。原監督の手腕に脱帽です。是非、劇場でご覧ください。原廣利監督原作を最初に読んだ時に感じた見えない不穏な「空気」「匂い」がとても印象的でした。春の「サクラ」を魅せる事で登場人物たちに纏わる「空気」と「匂い」を感じて欲しいと思い全力で撮影しました。それぞれの「正義」が交錯する時に、物語は大きく動き出します。今回情報解禁になった、安田顕さん、萩原利久さん、豊原功補さんのそれぞれが目にする「正義」にもご注目下さい。杉咲花さんを筆頭に素晴らしい俳優部、スタッフと共に「朽ちないサクラ」を創り上げられた事を本当に誇りに思います。『朽ちないサクラ』は6月21日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:朽ちないサクラ 2024年6月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会
2024年03月12日杉咲花、志尊淳はじめ若手最旬俳優たちが共演する映画『52ヘルツのクジラたち』。この度、杉咲さんと実生活でも親友同士である小野花梨の運命的な出会いが紡いだ本編シーンとインタビュー映像が解禁された。今回解禁となった本編映像では、孤独な少年を救うため「覚悟を決めた」貴瑚(杉咲さん)と美晴(小野さん)の友情が映し出されている。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家へと移り住んできた貴瑚は、虐待され、声を出せなくなった「ムシ」と呼ばれる少年と出会う。かつて自分も家族に虐待され、搾取されてきた彼女は、少年を見過ごすことができず、少年が「会いたい」と願う「ちほちゃん」の元に、少年を連れて行こうと決意する。そんな中、突然、東京から姿を消した貴瑚を探していた親友・美晴が現れる。最初は見知らぬ少年と暮らす貴瑚に当惑する美晴だったが、「私覚悟を決めたんだよ。あの子を本当に安全な場所に連れて行ってあげたいの」と成長した貴瑚の力強い言葉に美晴は「とにかく今はあんたと一緒にいる。私だって覚悟決めてきたんだよ」とお互いの絆を確かめ合い美晴も旅に同行することに。その道すがら貴瑚は、美晴にも打ち明けられなかった、いまはもう会えない安吾とのかけがえのない日々と、全てを一瞬で変えてしまったある出来事を打ち明ける――。実はプライベートでも大の親友同士で、作中でも親友を演じた杉咲さんと小野さん。同時に解禁となったインタビュー映像では、2人の絆を感じる奇跡的なエピソードも解禁された。撮影をふり返り、杉咲さんは「友人として過ごしてきた時間が長かったので、カメラの前に立った時、役として交われるのだろうか。という今まで感じたことのない妙な緊張感があった」と明かしつつも「実際、現場に立って対面した時に、自分の目の前にいたのは美晴で花梨ではなくて…」と小野さんの俳優としての姿勢を賞賛。対して小野さんは照れながらも、「仕事だと思ったらなんか友達いる!という感じになっていて...でも対人関係であるべき心遣いを取っ払えていたので演じやすい部分もあったね」とふり返っており、杉咲さんとだからこそできた演技があったことを明かす。さらに、原作小説「52ヘルツのクジラたち」との出会いは、まさかの小野さんから勧められた本だったと明かす杉咲さん。「こんなことってあるんだ!と思いました。花梨から貴瑚という役を演じて欲しい!とおすすめして貰った本で、そのタイミングでオファーを頂けて、さらに美晴役のオファーが花梨に行くなんて思ってもみなかったので」と、運命としか呼べないエピソードを明かしている。『52ヘルツのクジラたち』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:52ヘルツのクジラたち 2024年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月08日映画『52ヘルツのクジラたち』の本編映像と、杉咲花&小野花梨によるインタビュー映像が公開された。本作は、2021年の本屋大賞を受賞した町田そのこによる同名小説を原作とした実写映画。このたび公開となった本編映像では、孤独な少年を救うため“覚悟を決めた”貴瑚(杉咲)と美晴(小野)の友情が映し出されている。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家へと移り住んできた貴瑚は、虐待され、声を出せなくなった「ムシ」と呼ばれる少年と出会う。かつて自分も家族に虐待され、搾取されてきた彼女は、少年を見過ごすことが出来ず、少年が「会いたい」と願う「ちほちゃん」のもとに、少年を連れて行こうと決意する。そんな中、突然東京から姿を消した貴瑚を探していた親友・美晴が現れる。最初は見知らぬ少年と暮らす貴瑚に当惑する美晴だったが「私覚悟を決めたんだよ。あの子を本当に安全な場所に連れて行ってあげたいの」とひとりの女性として成長した貴瑚の力強い言葉に美晴は「とにかく今はあんたと一緒にいる。私だって覚悟決めてきたんだよ」とお互いの絆を確かめ合い美晴も旅に同行することに。その道すがら貴瑚は、美晴にも打ち明けられなかった、今はもう会えない安吾とのかけがえのない日々と、すべてを一瞬で変えてしまったある出来事を打ち明けるのであった――。実はプライベートでも大の親友であり、作中でも親友を演じた杉咲と小野。撮影を振り返り杉咲は「友人として過ごしてきた時間が長かったので、カメラの前に立った時、役として交われるのだろうか。という今まで感じたことのない妙な緊張感があった」と明かしつつも「実際、現場に立って対面した時に、自分の目の前にいたのは美晴で花梨ではなくて……」と小野の俳優としての姿勢を賞賛した。対して小野は照れながらも「頭がおかしくなりました!仕事だと思ったらなんか友だちいる!という感じになっていて……でも対人関係であるべき心遣いを取っ払えていたので演じやすい部分もあったね」と振り返り、杉咲とだからこそできた表現だと語った。さらに、原作『52ヘルツのクジラたち』との出会いは、まさかの小野から勧められた本だったと明かす杉咲。「こんなことってあるんだ!と思いました。花梨から貴瑚という役を演じて欲しい!とおすすめして貰った本で、そのタイミングでオファーを頂けて、さらに美晴役のオファーが花梨に行くなんて思ってもみなかったので」というエピソードも飛び出した。『52ヘルツのクジラたち』本編映像『52ヘルツのクジラたち』杉咲花&小野花梨インタビュー映像<作品情報>『52ヘルツのクジラたち』公開中『52ヘルツのクジラたち』キービジュアル公式サイト:「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月08日杉咲花が主演を務める、映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の本編・インタビュー映像が8日、公開された。○■映画『52ヘルツのクジラたち』本編&インタビュー映像今回公開されたのは、孤独な少年を救うため「覚悟を決めた」貴瑚(杉咲花)と美晴(小野花梨)の友情が映し出されている本編映像と、プライベートでも親交のある杉咲&小野のインタビュー映像。本編映像では、東京から海辺の街の一軒家へと移り住んできた貴瑚が、虐待され、声を出せなくなった「ムシ」と呼ばれる少年と出会う。かつて自分も、家族に虐待され、搾取されてきた貴瑚は少年を見過ごすことができず、少年が「会いたい」と願う「ちほちゃん」の元に、少年を連れて行こうと決意。そんな中、突然東京から姿を消した貴瑚を探していた親友・美晴が現れる。最初は見知らぬ少年と暮らす貴瑚に当惑する美晴だが、「私、覚悟を決めたんだよ。あの子を本当に安全な場所に連れて行ってあげたいの」と成長した貴瑚の力強い言葉に、「とにかく今はあんたと一緒にいる。私だって覚悟決めてきたんだよ」と旅に同行する。その道すがら貴瑚は、今はもう会えない安吾とのかけがえのない日々と、すべてを一瞬で変えてしまったあるでき事を打ち明ける。また、同時に解禁されたインタビュー映像では、杉咲と小野の絆を感じるエピソードを公開。撮影を振り返り杉咲は「友人として過ごしてきた時間が長かったので、カメラの前に立った時、役として交われるのだろうか。という今まで感じたことのない妙な緊張感があった」と明かしつつも「実際、現場に立って対面した時に、自分の目の前にいたのは美晴で花梨ではなくて……」と小野の俳優としての姿勢を賞賛する。一方、小野は照れながらも「頭がおかしくなりました! 仕事だと思ったらなんか友達いる! という感じになっていて……でも対人関係であるべき心遣いを取っ払えていたので演じやすい部分もあったね」と振り返る。さらに、杉咲は原作との出会いは、小野から勧めだったそうで、「こんなことってあるんだ! と思いました。花梨から貴瑚という役を演じて欲しい! とおすすめして貰った本で、そのタイミングでオファーを頂けて、さらに美晴役のオファーが花梨に行くなんて思ってもみなかったので」と明かした。【編集部MEMO】映画『52ヘルツのクジラたち』は、2021年の本屋大賞を受賞し、すでに80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月08日俳優・杉咲花が主演を務める、カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(4月スタート、毎週月曜後10:00)の新キャストとして、吉瀬美智子、千葉雄大、岡山天音、生田絵梨花の出演が決定した。講談社『モーニング』で連載中の子鹿ゆずる氏による同名漫画を実写化。“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく姿を描く、新たな医療ヒューマンドラマとなる。事故で脳を損傷し、重い後遺症を抱える脳外科医・川内ミヤビ(杉咲)は、過去2年間の記憶がないだけでなく、寝て翌朝起きるとすべてがリセットされてしまう。医師であることを諦めかけたミヤビだったが、変わり者の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)が空気を読まず強引に、脳外科医に引き戻す。そんな姿を、ミヤビの主治医である大迫紘一(井浦新)も応援。やがて、ミヤビの“消えた2年間の記憶”の中に隠された謎が明らかになる。■新キャストの4人はミヤビに関わる重要人物を演じる吉瀬は、ミヤビと同じ丘陵セントラル病院の看護師長を務める津幡玲子役。医療安全室長も務め、病院内のいかなるリスクもミスも許さない“安全の鬼”として恐れられている。記憶障害を抱えるミヤビが医療行為に参加することなど、もってのほか。三瓶がミヤビを強引に医者に復帰させようとしていることに対しても、強硬に反対する。千葉が演じるのは、丘陵セントラル病院の救急部長・星前宏太。過去のある経験から、脳外科も兼務して「全科で専門医レベル」を目指す。いつも明るく熱いムードメーカーで、ミヤビの脳外科医復帰も温かくサポートしつつ、ややオレ様で、抜けているところもあり、憎めないキャラクター。何だかんだで、周囲から頼りにされている。岡山は、大迫が教授を務める関東医大病院の脳外科医・綾野楓役で登場する。専門の脳血管内治療(カテーテル)の分野では、国内で最も注目される存在。一見、物腰柔らかだが上昇志向が強く、権力者の孫娘との政略結婚を目論み婚約中で、本音が見えない男となる。そして生田が演じるのは、関東医大病院の脳外科秘書を務める西島麻衣。周辺地域で絶大な影響力を持つ西島医療グループ会長の孫娘で、綾野と婚約中。自分の家柄・立場と運命を受け入れ、将来有望な綾野とは愛し合っていないものの、結婚相手として申し分ない存在と考えている。津幡と星前は、ミヤビに脳外科医復帰に対して真逆のスタンスながら、患者をうという思いでつながり、関係性がどのように変化していくのかに注目。一方、綾野と西島の野心家カップルは多くの秘密を抱え、ミヤビの“消えた2年間の記憶”とどのように関わってくるのか、物語のカギを握る。■吉瀬美智子/津幡玲子(つばた・れいこ)役コメント医療ドラマには久しぶりの出演でして、強く厳しい看護師長役を上手く演じることができるか、今から緊張しています。今回撮影が始まるまでの期間で髪の毛を伸ばすことができ、いつもとは違うヘアスタイルで臨めることが新鮮でもあります。ラブもありサスペンスもありと広く楽しめる作品ですので、多くの皆さんにご覧いただきたいと思います。■千葉雄大/星前宏太(ほしまえ・こうた)役コメント>目の前で起こっていることを見過ごさないように、一日一日を大切に生きるということ。改めて一生懸命考えてみようと思います。たのしんでいただけますように。■岡山天音/綾野楓(あやの・かえで)役コメント人物設定、ストーリー、そして人間の身体における含蓄(がんちく)、あらゆる魅力の詰まった原作に夢中になりました。自分の隣、或(ある)いは自分自身のことなのに、どこか外側の事として捉えてしまっていた「人間の体」のことを知り、自分の現実が拡張されました。陰となってしまう場所にもその場所だけの色彩があるということ。『アンメット』の世界を皆様にお届け出来るよう、綾野楓という人物を大切に全うさせていただきたいです。■生田絵梨花/西島麻衣(にしじま・まい)役コメント権力者の孫娘、政略結婚、いろいろなしがらみの中で揺れながらも、純粋に人を想う麻衣の心を根底に感じて対話していきたいなと思います。正解のない難しい選択をそれぞれが迫られているので、ひとりで解決しようとせず共演者の皆さまに頼りたいですし、私も少しでも頼っていただけるように頑張りたいです。
2024年03月08日杉咲花主演の映画『52ヘルツのクジラたち』が公開中だ。町田そのこの小説を『八日目の蝉』『ソロモンの偽証 前編・事件/後編・裁判』の名匠・成島出監督が映画化した同作。母親に虐待を受け家族に人生を搾取されてきた女性・貴瑚(杉咲)が、かつての自分と同じような環境にいる少年と出会い、一緒に暮らし始める。そして自分の声なきSOSを察知し救い出してくれた大切な人・安吾(志尊淳)との思い出を思い起こしていく。志尊の演じたトランスジェンダー男性・安吾の“声”も、観終わってなお残り続ける本作。今作でトランスジェンダーの表現をめぐる監修を務めた、トランスジェンダー男性俳優の若林佑真に話を聞いた。※このインタビューは作品の展開、具体的なセリフについての記述を含みます○映画『52ヘルツのクジラたち』でジェンダー表現監修を務め、出演もした若林佑真――原作のことは知っていましたか?恥ずかしながら、存じ上げませんでした。原作にトランスジェンダー男性のキャラクターが登場していて、この度映画化されるということで、成島監督と横山和宏プロデューサーから「トランスジェンダーの当事者としての取材をさせて欲しい」と、自分に声がかかりました。そのとき初めて手に取ったのが出会いです。LGBTQ+といったクィアな人たちが描かれる作品がたくさん出てきているなか、日本の作品はもちろん、世界的に見ても、トランス男性が描かれる作品は圧倒的に少ないんです。そこに、トランス男性が出てくる作品が日本で出てきたと。その喜びがまず一番でした。――当事者として感想を求められたわけですが。貴瑚との恋愛がうまくいかないというヤキモキしたところは、自分自身も経験したことのある部分だったので、とても共感したところでありつつ、「映画化されるにあたって、生身の人間が演じるとなった場合は、また違った表現方法があるんじゃないかなと思った部分もあります」とお伝えしました。――実際には感想だけでなく、トランスジェンダーの表現をめぐる監修として、脚本の段階から作品に参加する形になりました。1、2稿には関わっていませんが、3稿目から拝見して意見も出させていただきました。具体的に提案したのは、アンさんとお母さんとの描写でしょうか。原作ではお母さんがアンさんを拒絶する展開で、それもとてもリアルだと思います。ただ当事者としては、直接的な強い言い方に傷つくこともあるけれど、そうではない何気ない一言に深く傷ついてしまうこともある。映像作品として、志尊さんと余貴美子さんが演じられる場合、攻撃的な言葉よりも“理解が追いつかない”という方が合うのではないかと思い、提案しました。――しかも、間違った方向にはなってしまいましたが、お母さんとしては、アンさんを思っているんですよね。アンさんもそれが分かっている。だから余計につらい……。そうなんです。お母さんはアンさんのことをめちゃくちゃ思っている。本人も分かっているけれど、それが本人の思う愛情とズレている。お母さんは、アンさんに傷ついてほしくない一心から「田舎で隠れて暮らそう」と提案してしまうんです。でもそれってアンさんからすると「自分は隠れて生きていかないといけない存在なんだ」と、自分自身を否定されている感覚になりますよね。お母さんからすれば彼を思っているからこその行動なんだけれど。そうした当事者の方と親御さんとのすれ違いというのは、日常でもあったりすることなんです。なので、映像化するにあたっては、そうした描写を入れるのがいいのではないかと思いました。○志尊淳とは「遠慮せずに言い合おう」と約束――アンさんを、志尊さんに託せて良かったと特に感じる部分を教えてください。たくさんあります。最初に志尊さんと会ったのは、僕の友人のトランスジェンダーの方がやっているバーに、トランスジェンダーの友達数人と志尊さんと、プロデューサー、監督、マネージャーさんといった方々と一緒に取材に行ったときでした。そのときに、すごく真摯にトランスジェンダー男性という役に向き合おうとしてくださっているのを感じたのと同時に、目の前にいる人の声に真摯に向き合われている姿を見て感動しました。次に会ったのがリハーサルで、そのとき、お互いに絶対に妥協しないでおこうと約束したんです。――約束を。僕が当事者だからって100%正しいわけじゃない。だから「違う」と思ったら、遠慮せずに言い合おうって。志尊君も「そうしよう」と言ってくれて、実際に本気でぶつかり合いながらやれました。とても信頼していましたね。そして志尊さんがアンさんで良かったと心から感じたのが、最終日のリハーサルでした。お母さんに自分のことを伝えるシーン。お母さんに「そんな障害ば持って」と言われて、「障害じゃなか」と答える場面です。――つらいシーンで特に印象に残っています。あそこは、脚本には「! 障害じゃなか……」と最初に“ビックリマーク”が付いていました。それまでにも志尊君とは一言一句話し合ってきていたのですが、そこも「このビックリマークってなんだろうね」と話し合っていました。僕の中では、お母さんの言葉に反射的に出た否定の言葉だと思ったんです。でも志尊君がリハーサルで演じた時、すごく間をおいてから「……障害じゃなか」と落とした感じで言葉を置いたんです。僕の想像していたのとは違ったんですけど、それを聞いた時「これだ。これが本当のアンさんの反応なんだな」と思いました。話し合っていたものじゃなくて、余さんと向き合ったときに生で出てきたもの、それを出してきてくれた志尊君。これがこのシーンの正解だと。そのとき、「この人に全部託せる」とより強く感じました。――そこで志尊さんがそうした言い方になった理由は尋ねましたか?お母さんの顔を見て、お母さんが今まで自分のことを思ってきてくれたことを考えたら、「否定できなかった。無理だった」って。それを聞いて、僕も「本当にそうだよな」と思いましたし、やっぱり台本上で想像するのではなく、余さんから受けて出てきた生の感情だし、人が演じている醍醐味だと思いました。○杉咲花、志尊淳も「宣伝の方向性について向き合ってくれた」――成島監督にはどんな印象を持ちましたか?監督は、貴瑚やアンさん、アンさんのお母さんといった登場人物それぞれの、とても長い人物表を作られているんです。“何時何分にどこで生まれて、何型で、どんな育ち方をして、小学校の時にこうした経験をした”といったことを本当に事細かく。そうしたことの参考に、当事者として、僕自身の人生についても最初に監督にお話しさせていただきました。今回僕は、アンさんのトランスジェンダーの表現をめぐる監修として参加させていただいたわけですが、とても対話してくださる監督という印象です。僕が何か意見したとして、監督が「これはこうする」と言えばそれで決まりなわけです。でも監督は、対話して、対話して、理解して、そして決断されていく方です。それが本当に有り難かったです。――そのほか、本作への参加で新たに感じたことはありましたか?LGBTQ+インクルーシブディレクターのミヤタ廉さんも一緒にいてくださったのが大きかったです。僕ひとりだと、当事者としての思いなのか、監修者としての意見なのか判断がつかないことがありました。それを相談すると、ミヤタさんがきちんとジャッジしてくださるので、僕も自信を持って、監督たちに意見を伝えることができました。それから、映像化にあたって、序盤でアンさんが“トランス男性”であると伝えたことは、大きなチャレンジだったと思います。――たしかに本編では早い段階でそうした描写があります。映像という生身の人間が演じるにあたり、“トランスジェンダー男性”のアンさんの心情を見ていただきたいという思いと、トランスジェンダーを取り上げるにあたって、マジョリティの人々を楽しませるための、いわゆる“便利使い”にしないという点を大切にしたい思いがありました。そこで映画では割と早めの方でホルモン注射のシーンを入れていただいたりしたんです。そういったことも「できません」と言われればそれまでですが、監督も共感してくださり、早い段階からトランスジェンダーだと分かる描写を入れてくださったんです。映像として観た時に、最後になって「実は彼はトランスジェンダーでした」とわかる構成になると、ふたりが付き合わなかった理由も、すべてが「トランスジェンダーだったから」という点だけで捉えられてしまう懸念がありました。早い段階でアンさんのアイデンティティが分かる方が、アンさんが何を感じて、何を思っているかをより深く感じとっていただけるんじゃないかと思い、提案しました。それを原作者の町田そのこさんも受け入れてくださり、「自分では想像しきれなかった部分まで描ききってくださってありがたかった」という言葉をくださって。本当に救いでした。――さらに言えば映画を観る前段階から、志尊さんの演じる役柄は、トランスジェンダー男性だと明かされています。そうなんです。公表しないこともできたわけですが、宣伝の時点から表記するという提案を受け入れてくださったことも本当に感謝です。そこに至るには主演の杉咲さんや志尊君が、一緒になって宣伝の方向性について向き合ってくださったことがとても大きいです。また、オフィシャルサイトでは“トリガー・ウォーニング”という、トラウマなどへのフラッシュバックに繋がる懸念のある描写が含まれた作品であることの事前の注意書きが設置されています。そのことも日本では珍しい。これは杉咲さんの発信で設置され、当事者として、見る見ないの選択をそれぞれができる環境づくりをしてくださったことは、とてもありがたかったです。■若林佑真1991年11月5日生まれ、兵庫県出身、大阪府育ち。生まれた時に割り当てられた性別は女性で、性自認は男性のトランスジェンダー男性の俳優として活動し、ジェンダー表現監修も務める。同志社大学在籍中から演技のレッスンを受け、卒業を機に上京。俳優、舞台プロデュースの他、作品監修、講演活動など多岐にわたり活動している。2022年にはドラマ『チェイサーゲーム』(テレビ東京)にトランスジェンダー当事者役として出演。公開中の映画『52ヘルツのクジラたち』でトランスジェンダー監修と出演を務めた。望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら(C)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月08日杉咲花が主演を務める、4月スタートの月10ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」の新キャストとして、吉瀬美智子、千葉雄大、岡山天音、生田絵梨花の出演が決定した。本作は、“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公・川内ミヤビ(杉咲花)が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマ。原作は、講談社「モーニング」で連載中の同名漫画で、元脳外科医である子鹿ゆずるが描く“リアル脳外科医”の世界が医療従事者のみならず、各方面から絶賛されている話題作。ある事故で脳を損傷した脳外科医のミヤビは、過去2年間の記憶を全て失い、新しい記憶も1日限り、寝て起きたら前日の記憶がなくなってしまう記憶障害に。毎朝5時に起きて机の上の日記を読み、失った記憶を覚え直すことから1日が始まる。それゆえ、医師であることを諦めかけたミヤビだったが、彼女の前に、変わり者の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)が現れ、ミヤビはもう一度、脳外科医としての道を歩むことに。そして、そんなミヤビを主治医である大迫紘一(井浦新)も応援。周囲の心配や反対を受けながらも、ミヤビは脳外科医として新たな一歩を踏み出していく。そんな物語で吉瀬さんが演じるのは、ミヤビと同じ丘陵セントラル病院の看護師長を務める津幡玲子(つばた・れいこ)。病院の医療安全室長も務めている人物で、病院内のいかなるリスクもミスも許さない。そんな彼女だけに、記憶障害を抱えるミヤビが医療行為に参加することなど、もってのほか。三瓶がミヤビを強引に医者に復帰させようとしていることに対しても、強硬に反対する。吉瀬美智子(津幡玲子役)<吉瀬美智子コメント>医療ドラマには久しぶりの出演でして、強く厳しい看護師長役を上手く演じることができるか、今から緊張しています。今回撮影が始まるまでの期間で髪の毛を伸ばすことができ、いつもとは違うヘアスタイルで臨めることが新鮮でもあります。ラブもありサスペンスもありと広く楽しめる作品ですので、多くの皆さんにご覧いただきたいと思います。千葉さんが演じるのは、丘陵セントラル病院の救急部長・星前宏太(ほしまえ・こうた)。救急のほか、脳外科も兼務している彼は「全科で専門医レベル」の医者を目指している。この高すぎる理想を追い求めるのには、彼の過去のある経験が影響していた。いつでも明るく熱いムードメーカーで、ミヤビの脳外科医復帰も温かくサポート。何だかんだで、周囲から頼りにされている。千葉雄大(星前宏太役)<千葉雄大コメント>目の前で起こっていることを見過ごさないように、一日一日を大切に生きるということ。改めて一生懸命考えてみようと思います。たのしんでいただけますように。この2人が演じる津幡玲子と星前宏太は、同僚として真逆のスタンスからミヤビの脳外科医復帰に関わっていく。患者を救うという思いで繋がっているこのチームの関係性が、どのように変化していくのかにも注目だ。一方、岡山さんが演じるのは、大迫(井浦さん)が教授を務める関東医大病院の脳外科医・綾野楓(あやの・かえで)。専門は脳血管内治療(カテーテル)で、その分野では国内で最も注目される若手医師の1人。一見、物腰柔らかな好青年だが、上昇志向が強く、権力者の孫娘である麻衣(生田絵梨花)との政略結婚を目論み婚約中である。言動に隙がなく、本音が見えない男。岡山天音(綾野楓役)<岡山天音コメント>人物設定、ストーリー、そして人間の身体における含蓄、あらゆる魅力の詰まった原作に夢中になりました。自分の隣、或いは自分自身のことなのに、どこか外側の事として捉えてしまっていた「人間の体」のことを知り、自分の現実が拡張されました。陰となってしまう場所にもその場所だけの色彩があるという事。「アンメット」の世界を皆様にお届け出来るよう、綾野楓という人物を大切に全うさせていただきたいです。生田さんが演じるのは関東医大病院の脳外科秘書を務める西島麻衣(にしじま・まい)。周辺地域で絶大な影響力を持つ西島医療グループ会長の孫娘で、綾野と婚約中。自分の家柄・立場とそれゆえの運命を受け入れている。彼女にとって、将来有望な綾野は結婚相手として申し分ない存在。お互い悪びれることもなく、愛のない政略結婚を推し進めている。生田絵梨花(西島麻衣役)<生田絵梨花コメント>権力者の孫娘、政略結婚、色々なしがらみの中で揺れながらも、純粋に人を想う麻衣の心を根底に感じて対話していきたいなと思います。正解のない難しい選択をそれぞれが迫られているので、ひとりで解決しようとせず共演者の皆さまに頼りたいですし、私も少しでも頼っていただけるように頑張りたいです。この2人が、ミヤビの“消えた2年間の記憶”とどのように関わってくるのか。多くの秘密を抱えた野心家カップルが、物語の鍵を握っている。今回、新たにキャストが解禁された4人の登場人物は、それぞれの立場と思惑で、ミヤビと関わっていく。脳外科医への復帰を目指すミヤビにとって味方となる者もいれば、敵対する立場となる者も……。ミヤビの新たな人生に、どのような影響を与えていくのか。脳外科の世界という、専門的でシリアスな舞台設定ながらも、今回発表された4人を含む魅力的なキャスト陣が、その持ち前の個性と演技力で作品に温かみ、深みを与えていく。「アンメット ある脳外科医の日記」は4月、毎週月曜22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年03月08日映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が7日に都内で行われ、杉咲花、志尊淳、成島出監督が登壇した。同作は、2021年の本屋大賞を受賞し80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。○■杉咲花、映画『52ヘルツのクジラたち』大ヒット御礼舞台挨拶に登場今回の舞台挨拶では、一般客から募集した質問に登壇陣が回答。「貴瑚(杉咲)が桑名演じる少年の髪を切るシーンは実際に切っているんですか?」という質問が寄せられる。撮影では桑名の自毛を切ったそうで、杉咲は「桃李くん本人がヘアドネーションをしたくて髪を伸ばしてたとお聞きしていて、大切に大切に伸ばしてきた髪だということを知っているからこそ、1回きりなので本当に緊張しました。1発撮りでした」と明かす。ウィッグを使って練習をしていたという杉咲だが「やっぱり実際の髪の毛とは毛質が全く違うので、“こんな切れ味なんだ”とちょっと感動しました。カットがかかった後には、小野花梨ちゃんや監督も切って、桃李も自分で切ったりしてとっても印象に残っています」と振り返っていた。
2024年03月07日俳優の志尊淳が、7日に都内で行われた映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶に杉咲花、成島出監督とともに登壇した。同作は、2021年の本屋大賞を受賞し80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。○■志尊淳、『52ヘルツのクジラたち』大ヒット御礼舞台挨拶に登場今回の舞台挨拶では、一般客から募集した質問に登壇陣が回答。杉咲の素晴らしいところを聞かれると、志尊は「2時間くらいかかるけど、大丈夫ですか?」と笑いを誘いつつ、「過去に仕事もしたことあるんですが、杉咲花という女優さんはなんて素晴らしいんだろうと皆さんと同様に思っているんですけど、それが『天才だから』とか『生まれ持ったものだ』とか思われるのがすごく嫌なんです」と熱弁。「それほど杉咲花という人間は、作品に自分の気持ちや時間、いろんなものを注いで(いる)。こんなにも寄り添い遂げる人がいるんだということをいちばん側で感じていたし、彼女は余裕を持ってなんかやっていなくて、このままなくなっちゃうんじゃないかという風に見えるぐらいすり減らして、1シーン1シーンに向き合っているんです」と語る。さらに「このまますり減っていって壊れてしまうことが一番怖いけど、それが花ちゃんの仕事に向かうスタンス。うまく共存して自分の体もしっかり保つことができるのであれば、僕は“日本の宝”だと思っているので、もっともっとたくさんの作品を届けてほしいなという思いでいっぱい」と心配を口にしつつも、絶賛した。会場からも惜しみない拍手が送られるなか、杉咲は「これ以上ないほどの言葉をいただいてしまって、身に余るお言葉で恐縮です。でも嬉しいです!」と照れながらも笑顔。杉咲も「想像しきれないぐらいのとてつもなく深い愛情を持って、志尊くんは毎日現場に立っていてくださったので、ご一緒できたことが自分にとってはかけがえのない時間でしたし、いち俳優としても心の底から尊敬しています」と志尊に感謝を伝えつつ、尊敬の言葉を送っていた。
2024年03月07日SABON(サボン)から、花々や果実が香る入浴剤「バスボール」が新登場する。“花々や果実が香る”入浴剤「バスボール」「バスボール」は、ミネラル豊富な死海の塩を配合した入浴剤。お湯の中に入れると小さな泡がシュワシュワと湧きあがり、その心地よい音と、花々や果実の豊かな香りで癒しのバスタイムを演出してくれる。とろりとしたお湯に約14分間つかれば、ぽかぽかと身体が温まり、まるで死海に浮かんでいるかのような優雅な気分を楽しめるはずだ。新たに配合したオーガニックアーモンドオイルが肌をやわらかくほぐしながら深い潤いを与え、バスタブから出た後もしっとりと肌を保湿してくれるのもポイント。香りは、気分に合わせてセレクトできる全5種類を揃える。全5種の香りデリケート・ジャスミン:清潔感あふれる凛としたクリーンフローラル。月明かりの下の澄んだ空気を感じさせる。パチュリ・ラベンダー・バニラ:甘く魅惑的なパウダリーノート。エキゾティックで神秘的な世界へと誘う。グリーン・ローズ:新鮮な自然の息吹のような、咲きたてのフレッシュローズ。春先に田舎道を駆け抜けるような、豊かな緑を感じさせる。ホワイトティー:心安らぐ優美なシトラスハーモニー。麗らかな陽だまりに佇む心地よさに包まれる。ローズティー:バラの紅茶から立ち上がる、柔らかなフルーティローズ。甘く芳醇な香りが心の隅々まで温かく満たす。ギフトに最適な詰め合わせボックスもまた、ギフトにおすすめの詰め合わせ「バスボール トリニティ」も登場。清潔感あふれる「デリケート・ジャスミン」、甘く神秘的な「パチュリ・ラベンダー・バニラ」、みずみずしくフレッシュな「グリーン・ローズ」の3種の香りをセットにした。【詳細】「バスボール」 全5種 各990円<新製品>発売日:2024年3月1日(金)「バスボール トリニティ」 2,750円<新製品>発売日:4月4日(木)【問い合わせ先】SABON JapanTEL:0120-380-688
2024年03月07日嵐の櫻井翔がMCを務める、きょう2日放送の日本テレビ系バラエティー『1億3000万人のSHOWチャンネル』(毎週土曜後9:00)では、杉咲花、高橋茂雄(サバンナ)、山里亮太(南海キャンディーズ)をスタジオゲストに迎え、「クイズ 大人の社会科見学SP」を届ける。羽鳥慎一アナウンサーと吉村崇(平成ノブシコブシ)は、都内屈指のパワースポット・明治神宮に向かい、意外と知られていない境内の名所を巡る。初詣だけでも300万人以上の参拝客が訪れる明治神宮は、大正9(1920)年に明治天皇と昭憲皇太后をまつるために創建された。その始まりを学ぶ羽鳥アナと吉村は、創建に尽力した偉大な人物の名前を聞いて「またあの人!?」と目を丸くする。明治神宮の最大の特徴は、その広さで東京ドーム約15個分に相当する敷地は、都心であることを忘れるほどの広大な森。しかし、元々は森ではなかったという。創建前の写真を見た2人は、予想外の光景に仰天する。何がどうなって明治神宮の森が誕生したのか。明治神宮の成り立ちを学んだ後は、参道を進みながら、意外と知られていない名所巡りをする。代々木の地名の由来となった大木や、参道に突如現れるワイン樽に驚く2人は、何げなく歩いていた参道の道幅にも意味があると知り、設計者のすごさに感服する。さらに、関東大震災の被害を免れた本殿の特殊な構造や、他の神社とは異なるおみくじの特徴、明治神宮の正面から続くおしゃれストリート・表参道の秘密など、知らなかった明治神宮の真実を深掘りする。続いて、吉村は兵庫・姫路城に向かう。年間約200万人が訪れる姫路城は、1993年に日本初の世界文化遺産に選ばれた名城中の名城だが、他の城とは一体何が違うのか。何も知らない吉村にそのすごさを教えるのは、城郭考古学者の千田嘉博氏。城好きの石原良純とロバート・山本博も参戦し、いざ難攻不落の姫路城に迫る。「姫路城を攻める気持ちで見学してほしい」という千田氏に導かれ、足軽気分で城に突撃する。しかし、一歩足を踏み入れた途端、四方八方から銃撃を浴びてしまう無数の仕掛けが待っていた。さらに、天守までの道のりには、容易にたどり着けないさまざまなカラクリがある。通常は見ることができない非公開エリアにも潜入し、城マニアの良純も山本も「これは貴重」と大興奮する。別名・白鷺城と呼ばれるほど外観が真っ白い理由や、第二次世界大戦の空襲から逃れることができたわけなど、400年以上も人々を魅了し続ける姫路城の知られざる秘密が明らかになる。スタジオでは、櫻井とゲストたちが、知れば知るほど面白い明治神宮クイズや姫路城クイズで対決する。あの天下人のあだ名当てクイズで、杉咲が珍名連発する。
2024年03月02日映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の初日舞台挨拶が1日に都内で行われ、杉咲花、志尊淳、小野花梨、宮沢氷魚、桑名桃季、成島出監督が登壇した。同作は、2021年の本屋大賞を受賞し80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。○■杉咲花、子役・桑名桃季とルール決める「毎日会ったときにハグ」「思ったことを何でもシェア」今作で映画初出演で重要な役どころを演じた桑名。撮影で楽しかったこと・難しかったことについて聞かれると、「楽しかったことは現場で皆さんがすごい優しくしてくれたので、毎回現場に行くことがすごく楽しかったです。難しかったことは喋れない役なので、自分の表情や仕草で自分の気持ちを伝えるということが難しかったです」と大人顔負けの回答で会場を驚かせる。杉咲は桑名との撮影でルールを設けていたそうで、「大分に行った日に2人でルールを作ろうと話して。桃季は『思ったことを何でもシェアしたい』と言ってくれて、私からは『毎日会ったときにハグをする』と提案したら、『いいよ』と言ってくれたので、それを続けたり」と明かす。さらに距離を縮めるために杉咲から「よかったら敬語をやめて、花って呼んで」と提案したそうだが、桑名からは「それはちょっとできないです」と言われてしまったという。しかし、「撮影の日を紡いでいったときに『花って呼んでいい?』と聞いてくれた日があって、気づいたら敬語もなくなっていて。一緒に過ごしてきた時間が(桑名の)心を解放してくれたのかなと思って嬉しかったです」と笑顔で話した。この話を受け、MCから「『花』と呼んでいるんですね?」と聞かれた桑名は「はい……」と照れた様子で答えていた。また、プライベートでも親交のある小野とも親友役で共演していることについて、杉咲は「いつか花梨と深く交わるような役で共演したいという目標があった」と明かす。続けて「2年以上前に花梨がおすすめの本として『52ヘルツのクジラたち』を紹介してくれて、ちょうど原作を購入したタイミングで貴瑚役のオファーをいただいた。そして(親友の)美晴役のオファーが花梨のもとにいっている……こんな巡り合わせってあるんだなと、ご縁を感じました」と感慨深げに語った。
2024年03月01日女優の小野花梨が、1日に都内で行われた映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の初日舞台挨拶に杉咲花、志尊淳、宮沢氷魚、桑名桃季、成島出監督とともに登壇した。同作は、2021年の本屋大賞を受賞し80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。○■小野花梨、志尊淳の暴露に大慌て「こんな人の前で…」今作で初共演となった志尊と小野。「印象が変わったキャストは?」という質問に志尊は小野の名前を挙げ「すごく礼儀正しくて、女優さんとして素晴らしい方だなと見ていたんですけど、めちゃくちゃ僕のこといじってくる……」と暴露。これに小野は「こんな『志尊淳』って看板を持っている人(ファン)がいる前で言う!?」と慌てた様子で返し、笑いを誘う。さらに、志尊が「『あ、そんじゅんじゃないすか~』と(言われていた)」と明かすと、小野は「裏で(志尊のことを)“そんじゅん”と呼んでいるんです。志尊さんの前では志尊さんと呼んでいたんですけど、ある日間違えて“そんさん”って呼んじゃって(笑)」と説明。続けて「(志尊さんに)『裏で“そんじゅん”って呼んでるんです』と伝えたら、『いいよ~』と言ってくださって……温かい方です」と志尊ファンに呼びかけるも、志尊から「媚び売るなよ!(笑)」とツッコまれてしまっていた。
2024年03月01日俳優の志尊淳が、1日に都内で行われた映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の初日舞台挨拶に杉咲花、小野花梨、宮沢氷魚、桑名桃季、成島出監督とともに登壇した。同作は、2021年の本屋大賞を受賞し80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。○■志尊淳、映画『52ヘルツのクジラたち』舞台挨拶に登場!イベントでは、3月5日に29歳の誕生日を迎える志尊にバースデーサプライズが。MCの呼びかけで、クジラが乗った大きなケーキが壇上に運び込まれると、志尊は「すごぉ!!」とリアクション。そして杉咲から花束を受け取ると「ありがとうございます! すみません……こんな公共の場で(笑) 申し訳ない!」と照れた表情を見せていた。バースデーケーキについて志尊は「(クジラも)手作業で作ってくださったわけですもんね……1人でちゃんと最後まで食べたいと思います!」と茶目っ気たっぷりに話し、「どんな味がするのか楽しみです」と笑顔を見せた。また、改めて29歳の抱負を聞かれると「20代最後の年になるんですけど、そのスタートをこの作品で一緒に迎えられることは嬉しいですし、これから迎える30代を歩んでいく中で、この『52ヘルツのクジラたち』は絶対に僕を後押ししてくれる作品になるんじゃないかなと思います」とコメント。最後に「今日ここでこうして皆さんに誕生日を祝っていただけたこと、うれしいです。ありがとうございます」と締めくくった。
2024年03月01日杉咲花主演で、本屋大賞受賞のベストセラーを映画化した『52ヘルツのクジラたち』の公開を記念し、杉咲さんと共演の志尊淳が「最も印象に残った」と明かす本編シーンと撮影をふり返る2人のインタビュー映像が解禁となった。先日開催された完成披露試写会では、「一生忘れられない作品になりました」「何度も涙しました。主人公たちの辛さや悲しみが痛いほど伝わってきました」「原作ファンとしては初めて読んだ時の切なさや悔しさ、喜びが、映像を通してちゃんと伝わってきたことに感動」など、杉咲さん、志尊さんをはじめ若手最旬俳優たちの魂の競演に映画ファン、原作ファンから絶賛の声が溢れている本作。今回、解禁された本編映像では、かつて貴瑚(杉咲さん)が安吾(志尊さん)に救われたかけがえのない時間が切り取られている。3年前。毎日ひたすら義理の父の介護に身を捧げ、家族に人生を搾取されていた貴瑚。絶望を抱え走ってくるトラックの前に進み出た貴瑚を助けたのがトランスジェンダー男性の塾講師・岡田安吾だった。「新しい人生を生きてみようよ」と手を差し伸べてくれた安吾と親友・美晴(小野花梨)の助けにより人間らしい生活と何年かぶりに笑顔を取り戻した貴瑚。貴瑚は安吾に付き添われて実家に帰り、纏わりつく母親に何とか別れを告げるが、帰り道、泣き崩れてしまう。そんな貴瑚を安吾は優しい瞳で包み込み、「52ヘルツのクジラの鳴き声」をプレゼントしてくれたのだった。「僕は寂しくて、悲しくて、死にそうなときにこれを聞くんだ」と語る安吾もまた孤独な心を抱えており、2つの孤独な魂が共鳴する優しく愛おしい瞬間を杉咲さんと志尊さんが見事に演じ切っている。夕暮れの幻想的なシーンを撮影するため、ぶっつけ本番だったという本シーン。同時解禁となったインタビュー映像では、杉咲さんと志尊さんも「最も印象に残ったシーン」として本シーンを挙げており、「互いに手を取り合って臨んだ」と撮影をふり返っている。さらに杉咲さんは「現場ではアンさんがどんな顔をしているか見ることが出来なかったんですが、本編を観た時に、こんなにも優しい眼差しで隣にいてくれたんだな。ということに胸がいっぱいになりました」とコメント。実力派若手俳優同士のかけがえのない絆が紡いだ、切なくも愛おしい世界観に期待が高まる映像となっている。『52ヘルツのクジラたち』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:52ヘルツのクジラたち 2024年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月01日杉咲花が主演を務める、映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の本編・インタビュー映像が1日、公開された。○■映画『52ヘルツのクジラたち』本編&インタビュー映像今回公開されたのは、かつて貴瑚(杉咲)が安吾(志尊)に救われたかけがえのない時間を切り取った本編映像。3年前、毎日ひたすら義父の介護に身を捧げ、家族に人生を搾取されていた貴瑚は、絶望を抱え走ってくるトラックの前に進み出てしまう。そんな貴瑚を助けたのがトランスジェンダー男性の塾講師・岡田安吾だった。「新しい人生を生きてみようよ」と手を差し伸べてくれた安吾と親友・美晴(小野花梨)の助けにより人間らしい生活と何年かぶりに笑顔を取り戻した貴瑚は、安吾に付き添われて実家に帰り、纏わり付く母親に何とか別れを告げるが、帰り道、泣き崩れてしまう。そんな貴瑚を安吾は優しい瞳で包み込み、「52ヘルツのクジラの鳴き声」をプレゼント。「僕は寂しくて、悲しくて、死にそうなときにこれを聞くんだ」と語る安吾もまた孤独な心を抱えており、2つの孤独な魂が共鳴する瞬間を杉咲と志尊が演じ切っている。夕暮れの幻想的なシーンを撮影するためぶっつけ本番だったという同シーン。同時解禁となったインタビュー映像では杉咲と志尊も「最も印象に残ったシーン」として同シーンを挙げており、「互いに手を取り合って臨んだ」と撮影を振り返っている。さらに杉咲は「現場ではアンさんがどんな顔をしているか見ることができなかったんですが、本編を観た時に、こんなにも優しい眼差しで隣にいてくれたんだな。という事に胸がいっぱいになりました」とコメントした。【編集部MEMO】映画『52ヘルツのクジラたち』は、2021年の本屋大賞を受賞し、すでに80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月01日杉咲花主演の新たな医療ヒューマンドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」に、若葉竜也、井浦新の出演が決定。杉咲さん演じる“記憶障害の脳外科医”を手助け導く脳外科医を演じる。杉咲さんにとって、フジテレビ系ドラマ初主演となる本作は、“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマ。原作は、講談社「モーニング」で連載中の同名漫画で、元脳外科医である子鹿ゆずるが描く“リアル脳外科医”の世界が、医療従事者のみならず、各方面から絶賛されている。ある事故で脳を損傷し、重い後遺症を抱える脳外科医・川内ミヤビ(杉咲花)は、過去2年間の記憶がなく、さらに今日のことも明日には全て忘れてしまう。誰と何を話し、何に喜び、何に悲しんだのか。寝て、翌朝起きたら、全てがリセットされてしまうのだ。彼女にいま許されているのは、看護師の補助的な仕事だけ。医療行為は一切できない。川内ミヤビ(杉咲花)しかし、「私には今日しかない。今日できることを精一杯やろう」と決意したミヤビは、自分の毎日を詳細に日記に綴っていく。毎朝5時に起き、それらを全て読み返し、記憶を補う。彼女は常にそうやって、新しい1日を始めていた。「私はまだ医者なのだろうか――」という葛藤にはフタをして。そんなミヤビの前に、変わり者の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)が現れる。三瓶は、ミヤビの記憶障害を知った上で、「ただでさえ人手が足りないんだから、できることはやってもらわないと」と言う。こうしてミヤビはもう一度、脳外科医のとしての道を歩むことに。そして、そんなミヤビを、主治医である大迫紘一(井浦新)も応援。周囲の心配や反対を受けながらも、ミヤビは脳外科医として、新たな一歩を踏み出していく。だが、やがて、ミヤビの“消えた2年間の記憶”の中に隠された謎が明らかに。取り出せなくなっているミヤビの記憶の中にある大きな秘密…そして、彼女の“本当の思い”とは――。若葉さんが演じるのは、アメリカの大学病院からミヤビが働く丘陵セントラル病院に赴任してきた、脳外科医・三瓶友治(さんぺい・ともはる)。医師として優秀だがマイペースな三瓶は、ミヤビが医師の仕事をやらないことが純粋に疑問な様子。「人手が足りないから」と手伝わせようとして周囲の反発を食らう。何を考えているか分からない、謎だらけの男だがその言動には説得力があり、ミヤビは戸惑いながらも患者と向き合っていくことになる。役柄によって、醸し出す雰囲気が一変しながら、その佇まいは常に自然体の若葉さん。映画『葛城事件』で演じた狂気的な殺人犯や、『愛がなんだ』で演じた繊細な青年役などで、その幅広い演技力が高い評価を得た若葉さんは、いまや業界で最も注目されている実力派俳優の1人。三瓶友治(若葉竜也)今年3月には、主演映画『ペナルティループ』の公開も控え、映画界で圧倒的な存在感を放つ彼が、このたび、満を持して地上波民放連ドラに本格出演。主演を務める杉咲さんとは、連続テレビ小説「おちょやん」、映画『市子』などで共演しており、すでに信頼関係が構築されている。このコンビが見せる、新たなる化学反応に期待したい。また、井浦さんが演じるのは、関東医大病院 脳外科教授・大迫紘一(おおさこ・こういち)。脳外科の権威でありながらそれを感じさせない柔和な人柄で人望も厚い。ミヤビとは古くからの知り合いで、ミヤビが脳外科医を目指すきっかけとなった、目標であり恩人。いまは主治医としてミヤビが働きやすいよう陰に日向に、力になってくれていて、ミヤビの脳外科医復帰にも「そろそろと思っていた」と背中を押す。趣味は観葉植物の収集。教授室には緑があふれ、いつも目を細めて愛でている、というキャラクター。大迫紘一(井浦新)井浦さんは、『福田村事件』『アンダーカレント』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』など、話題の映画への出演が相次ぎ、1月期の連続ドラマでは「おっさんずラブ-リターンズ-」のほか、NHK大河ドラマ「光る君へ」で藤原道隆を好演中と、出演作品が途切れることがない。その確かな演技力で社会派作品からコメディまで、どんなジャンルでも存在感を発揮。俳優としての活動ほか、アパレルブランドのディレクター、サステナブルコスメブランドのファウンダーも務めるなどマルチに活躍する。脳外科医が診るのは、“脳”ではなく“人生”。謎に満ちたミヤビの“消えた2年間の記憶”を探るミステリーも杉咲さん、若葉さん、井浦さんの3人が演じる脳外科医という職業。「脳外科医が診るのは、“脳”ではなく“人生”」ともいわれる。彼らの仕事は、手術を成功させて終わりではない。このドラマでは、後遺症に直面し人生が大きく変わって動揺する患者の今後の人生に向き合っていく姿も描かれる。本作は、様々な患者と共生する脳外科医の世界で、自身も記憶障害を持つ脳外科医が、苦悩と葛藤の中から、ふたたび“医師”という仕事と向き合い、希望を見出していく人間ドラマ。1日で記憶がリセットされてしまうミヤビが、どのようにして今日を明日に繋つなげ、自分らしく生きていくのか。彼女の“生きることへの意思”が、いまを生きる全ての人を勇気づけていく。医師と患者たちの出逢い、診察を通じて生まれていく絆や友情、家族愛などが一話完結で描かれていく一方で、物語の鍵となるのが、ミヤビの失われた記憶の謎。そこに隠された秘密や人間関係が明らかになった時に見えてくるミヤビの本当の思いとは。全編を通して描かれていくこのミステリー展開も、ドラマの大きな見どころとなる。若葉竜也(三瓶友治役)コメント粛々と、目の前のやるべき事に向き合いたいと思います。いまにも破裂しそうな2024年という時代を生きるものとして、ほとばしりたいと思います。井浦新(大迫紘一役)コメント人は大切な想い出や楽しかった日々を記憶として覚えてることで幸せを感じられます。そして忘れたり記憶にないことで不安を感じ、でも時に助かったり救われたりもします。光にも闇にもなる人の"記憶"について、この作品を通して深く考えてみたいと思います。いままで表現したことのない人物像が浮かび上がってくるかもしれません。スタッフ・キャストの皆さんとは初めてお仕事させていただける方々がたくさんいらっしゃいます。とても刺激的でワクワクしています。プロデューサー・監督陣は何作も重ねてきた信頼を寄せている方々です。みんなで丁寧に人の心を描きながら物語を紡いでゆき、楽しく観ていただきながら生きる希望が湧いてくるような、優しく力強い作品をつくってゆけるよう励みたいと思います。「アンメット ある脳外科医の日記」は4月より毎週月曜22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年02月28日俳優・杉咲花が主演を務め、4月放送スタートするカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』の新キャストが28日に発表され、若葉竜也、井浦新の出演が決まった。同作は、講談社『モーニング』で連載中の子鹿ゆずる氏による同名漫画を実写化。“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく姿を描く、新たな医療ヒューマンドラマとなる。事故で脳を損傷し、重い後遺症を抱える脳外科医・川内ミヤビ(杉咲)は、過去2年間の記憶がないだけでなく、寝て翌朝起きるとすべてがリセットされてしまう。看護師の補助的な仕事をしながら、自分の毎日を日記に詳細に記録。毎朝5時に起きてすべて読み返し、記憶を補う。若葉と井浦は、そんなミヤビを助け導く2人の医師役となる。若葉が演じるのは、アメリカの大学病院から丘陵セントラル病院に赴任してきた、脳外科医・三瓶友治。医師として優秀だがマイペースの変わり者で、ミヤビが医師の仕事をやらないことに疑問に抱き、「人手が足りないから」と手伝わせようとして周囲の反発を食らう。謎だらけだが、その言動には説得力があり、ミヤビは戸惑いながらも患者と向き合っていくことになる。井浦は、関東医大病院 脳外科教授・大迫紘一を演じる。脳外科の権威でありながら柔和な人柄で人望も厚い。ミヤビとは古くからの知り合いで、脳外科医を目指すきっかけとなった、目標であり恩人。ミヤビの主治医でもあり、働きやすいよう力になってくれ、脳外科医復帰にも「そろそろと思っていた」と背中を押す。趣味は観葉植物の収集。教授室には緑があふれ、いつも目を細めて愛でている。2人が背中を押し、ミヤビはもう一度、脳外科医として新たな一歩を踏み出す。一方で、“消えた2年間の記憶”の中に隠された謎や、大きな秘密が明らかになっていく。全編を通して描かれていくこのミステリー展開もドラマの大きな見どころとなる。■若葉竜也コメント粛々と、目の前のやるべき事に向き合いたいと思います。いまにも破裂しそうな2024年という時代を生きるものとして、ほとばしりたいと思います。■井浦新コメント人は大切な想い出や楽しかった日々を記憶として覚えてることで幸せを感じられます。そして忘れたり記憶にないことで不安を感じ、でも時に助かったり救われたりもします。光にも闇にもなる人の"記憶"について、この作品を通して深く考えてみたいと思います。いままで表現したことのない人物像が浮かび上がってくるかもしれません。スタッフ・キャストの皆さんとは初めてお仕事させていただける方々がたくさんいらっしゃいます。とても刺激的でワクワクしています。プロデューサー・監督陣は何作も重ねてきた信頼を寄せている方々です。みんなで丁寧に人の心を描きながら物語を紡いでゆき、楽しく観ていただきながら生きる希望が湧いてくるような、優しく力強い作品をつくってゆけるよう励みたいと思います。
2024年02月28日笑福亭鶴瓶と中居正広がMCを務める、27日放送の日本テレビ系バラエティー『ザ!世界仰天ニュース』(後9:00)では、スタジオゲストに杉咲花、志尊淳、陣内智則、志田彩良、柄本時生が登場する。スタジオでは、“個性が溢れてる”と中居も太鼓判を押す柄本が「普段歩いてても、職務質問は結構されるほうなので…」と明かし、スタジオ仰天。歩いているだけで「何持ってますか?」と尋ねられるなど、驚きのエピソードを語る。さらに、髪を短くしたりヒゲを剃ったりできない個性派俳優ならではのある理由に、一同も思わず納得(!?)する。番組に初登場となる杉咲は、中居とCMで共演。しかし、なんとこのスタジオ収録が中居との初対面だと告白。また、劇中で踊るシーンを先に収録したものの「すごく踊りが不得意で…」と不安げな表情を見せる杉咲に、中居の反応は…。一方、志田は「実は中居さんと同じ中学校で」と話し、大先輩との共演に感激。地元が一緒ならではの中居の意外な目撃談も飛び出すが、果たしてその真相は…。VTRでは、1970年代に起きた「連続企業爆破事件」を再現。50年の時を経て、逃亡犯の「桐島聡」と名乗る男が見つかり世間を驚かせた。桐島聡は、連続企業爆破事件を起こした過激な集団「東アジア反日武装戦線」のメンバーだった。「狼」「大地の牙」「さそり」という3つの部隊からなる「東アジア反日武装戦線」。市民を装ったテロ集団はアパートの床下に爆弾工場を作り、企業を狙って次々と爆破テロを行った。この一連の事件に関与した10人の中で、唯一逮捕されなかったのが桐島聡だったのだ。なぜこのような爆破事件が起きたのか。1970年代とは一体どんな時代だったのか。逃亡犯・桐島聡が関与した「連続企業爆破事件」の真実に迫る。
2024年02月26日信頼と愛は似ている。町田そのこ原作『52ヘルツのクジラたち』が映画化。主人公の貴瑚を杉咲花が、彼女を助け支える岡田安吾(通称・アンさん)を志尊淳が演じている。お互いに「すごいとしか形容できない役者」「どうしてそんなに優しいんですか? といつも思います」と評する二人を見ていると、自然と、貴瑚とアンさんの面影が重なる。二人の役者が築いた信頼はそのまま、貴瑚とアンさんの関係性に繋がっているように思えてならない。どんな心境で、それぞれの難役に向き合ったのだろうか。貴瑚として、アンさんとして、どう生きるか?――映画『52ヘルツのクジラたち』は、本屋大賞を受賞した町田そのこさんの同名小説を原作としています。杉咲さんは主人公でヤングケアラーの貴瑚を、志尊さんは貴瑚を支えるアンさんを演じていらっしゃいますが、原作の存在はどれくらい意識されていましたか?杉咲貴瑚という人物において、全ての要素を大切にしたい気持ちでした。貴瑚は出会った人々に自分なりの愛情を注ぎ、ウィットに富んだ側面があって、ビールが大好きで、少しがさつなところもあります。自身が深い痛みを抱えていながら、周囲の誰かを傷つけてしまうこともある。そんな姿を体現する主人公の姿に、これは現実社会でも起きている話だと感じ、ある種の好意を抱きました。志尊原作からイメージするアンさんの容姿と、僕が今作で演じているアンさんのイメージは、きっと違うと思うんです。そんななかで僕は、原作に描かれているものを映像でも成立させることを意識していました。小説を実写化するからこその表現もあると思うので、しっかり原作をリスペクトしつつ、僕として表現できるアンさんを生きる。そこに重きを置きながら演じさせていただきました。――それぞれの役柄とは、どう向き合われたのでしょうか?杉咲貴瑚は、寝たきりになってしまった義理の父を介護するヤングケアラーの立場にいます。父母から虐待としか形容できない扱いを受け、傷を抱える彼女の心情を想像するために、資料を読んだり有識者の方の話を聞いたりして、知識を深めていくことからはじめました。ただ、撮影現場においては、前もって演技プランを用意していくものではないと考えていました。志尊くん演じるアンさんや、小野花梨ちゃん演じる美晴など、相手と対面することで初めて生まれてくる感情を大事にしたかったんです。志尊僕も、アンさんという一人の人間と向き合うことが重要だと考えていました。アンさんがどういう人なのか、僕自身が一番よくわかっていないといけない。そのうえで、アンさんのことを「大変で難しい役」といった捉え方はしていません。演じているときは、ひたすら「アンさんとしてどう生きていくか?」としか考えていなかったです。――お二人とも、貴瑚やアンさんのことを一人の人間として捉えるところから始められたんですね。杉咲苦しみを抱えている人の声が届くべきところへ届いていない、そんな現実が私たちの社会にもあって。人々がその声に気づいて、共に生きられるようになってほしいし、誰しもの人生が祝福されるべきであるという、世の中の価値観に対する祈りのようなものを本作に込めたい気持ちがありました。志尊これまでにさまざまな作品を経験させていただいて思うことは、まず「知ること」が大切なんだ、ということです。この物語が、虐待を受けている方、性的マイノリティの方、ヤングケアラーと呼ばれる方が実際にいることを知るきっかけの一つになるのではないか。物語を通して「伝える」ことに意味があるんだと思いながら、僕たちは作品をつくっています。(C)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会居酒屋シーンは「二人にとってのシェルターだった」――貴瑚とアンさんが二人でいるシーンはどれも、切っても切れない絆を感じるシーンや、思わず身体に力が入ってしまうシーンなど、感情が動かされます。もっとも思い入れのあるシーンについて教えてください。杉咲貴瑚が美晴やアンさんと出会って、最初に居酒屋でお酒を飲むシーンがあるのですが、以降、そこがいつものお店として溜まり場になっていきます。そんな空間でのシーンがとくに好きでした。居酒屋って、店内の騒音や、酔っ払った人たちの騒ぎ声が聞こえてきたりしますよね。きっと貴瑚やアンさんにとっては、それがノイズではなかったんじゃないかなって。みんなに聞こえる「Hz(ヘルツ)」のなかに自分たちが存在していると感じられる時間が、かけがえのないものだったように思うんです。(C)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会志尊わかるなあ。居酒屋のシーンは、アンさんとしても僕自身としても、思いが繋がっていた部分があるんです。貴瑚も花ちゃん自身も、見ていてつらかった。どちらに対しても「早くいろいろなものから解かれて、楽になってほしい」と思っていました。この気持ちはアンさんのものでもあり、僕のものでもある。志尊淳は、気軽に杉咲花に話しかけられる状況じゃないと思っていたけれど、アンさんは同じ状況下で貴瑚を救い出そうとしているんですよね。相反する感情のなかで、アンさんとしての表現をどう導き出すか、悩みました。でも、だからこそ、アンさんという人に向き合える瞬間がありました。台本には明確に書かれてはいませんでしたが、アンさんが貴瑚に対して明確な好意を抱いたのは今だ、と思える一瞬も感じられました。花ちゃんとの共演シーンは、いまでも鮮明に一挙手一投足を思い出せるくらい、僕にとって大切な記憶です。杉咲この作品に関わること自体、大きな緊張感がありました。特に最初の居酒屋シーンでの貴瑚は、精神的にも追い込まれたギリギリの状態で、同じ鮮度を保ったお芝居が続けられるか不安があって、自発的に表現を探すような、自分ひとりのアプローチでは間違いなく乗り越えられないシーンだったと感じています。現場では、志尊くんがアンさんそのものとしてそこにいてくださって、目の前にいる貴瑚にどんな言葉をかけてあげられるか、心を尽くしながら向き合ってくださっていることが手に取るように伝わってきたんです。その姿を捉えているだけで心が動いてしまう、かけがえのない時間でした。志尊僕にできることは、アンさんにも貴瑚にも、とにかく寄り添うこと。彼らの心の揺れに、役者として誠実に向き合う必要があると思っていました。この物語は「大切な人の声を聞けるか」というテーマが根幹にあるので、撮影期間中はとくに、アンさんの気持ちをどれだけ汲み取り、表現できるかを意識しながら毎日を生きていました。「杉咲花が報われてほしい」「人間としての器が桁違い」――これまでにも共演経験があるお二人ですが、あらためて本作を通したうえでの、役者としてのお互いの印象を教えてください。志尊「素晴らしい」、これ以外の言葉がありません。お芝居はもちろん、撮影現場での佇まいを含めて、何をとっても「すごい」の一言です。セリフがあるシーンもないシーンも、ただ立っていたり歩いていたりするだけのシーンでも、圧倒されます。いちばん強く思うのは「杉咲花が報われてほしい」ということ。どれだけの思いでこの作品に向き合ってきたかを間近で見ているからこそ、報われてほしい。完成した作品を観て、注いだ思いの分だけ花ちゃんに返ってくるものが絶対にある、と確信しています。杉咲そんなふうに言ってもらって…。もう本当にありがたいです。志尊くんは、人間としての器が桁違いなんですよ。こんなにも飾らない愛情を持って現場にいてくださる方って、そういないと思います。「なんでそんなに優しいんですか?」っと、いつも思うんです。役としての関係性を尊重しつつ、現場がどういう状況にあって、そこにいる人がどんな気持ちでいるか、周囲の状態を常に見つめて、静かにサポートにまわってくださるような方で。個人的な感情を現場に持ち込まず、一人の制作陣としてどこまで現場に関われるかを考え続ける姿に心から敬意を抱いていました。一人でいることと寂しさは直結しない――貴瑚とアンさんは、それぞれの傷や孤独を抱えながらも、寂しさと向き合いながら生きているように見えました。お二人にとって「寂しさ」とはどんな感情ですか?杉咲私にとっての寂しさは、幸福と同居している感情です。何かを幸せに感じるときほど、もう二度とその時間が訪れることはないという切なさが共にあるというか。いつも、心のどこかに寂しさがそっと佇んでいるような感覚です。志尊寂しさを感じることはなくなりました。昔は、一人でいると「寂しいな」と感じることもありましたが、いまは寂しさに打ち勝つ術を覚えたんです。それは「寝る」一択! ずっと人と一緒にいたいと思うタイプだったんですが、いまは一人でいる時間が必要です。杉咲一人でいることは、必ずしも寂しさには直結しないですよね。私も、一人で過ごす時間が好きです。寂しくなるときもありますが、一人でいること=寂しさではないと思います。志尊寂しいときもあれば、楽しいときもあるよね。寂しさへの向き合い方でいうと、「寝る」以外だったら僕は、よく家族に電話をするようになりました。LINEで済むような他愛のない話を、あえて電話でしています。10秒とかで終わっちゃうんですけどね。杉咲そうなんですね! 私は毎日のように母と会っているので、対面で話すほうが多いかも。志尊花ちゃんは、お母さんと話すとき、どんな感じなの?杉咲どうなんですかねぇ……。素直になれない娘の顔が出てきてしまっているかもしれません(笑)。志尊へえ! 意外だけど、でもそんな感じも想像できるかも。大切な人を、大切にできる世の中に――貴瑚やアンさん、美晴たちを見ていると、血のつながりがない他者と連帯する生き方も、選択肢として尊重される世の中になってほしいと感じます。お二人が本作の根底に流れるテーマについて、思うところを教えてください。杉咲おっしゃるように、本作を通じて、そのような希望が差し込む社会になっていくことを望んでいます。私は、現実社会はまだそうした関係性の尊重を簡単に願えるような段階にはない気がしていて、社会制度の壁が大きく立ちはだかっていると思っています。貴瑚が出会う少年のような、家庭に何らかの問題が生じた子供たちが安心して生きられる場所を見つける選択肢が広がることや、同性婚や選択的夫婦別性が認められるようになるなど、どんな経験や属性の方であっても多様な関係性を自由に築いていけるように、1日も早く平等な制度が整えられてほしいです。そういった選択肢が担保されたうえで、それぞれの生き方や関係性が尊重される世の中に変わっていくことを願っています。一人でも多くの方にとって、本作が現実と地続きにある物語として、気づきや希望を抱けるような作品になっていたら嬉しいです。志尊世の中にはたくさんの人がいます。好きな人も、苦手な人もいますよね。どうか目の前の相手と、人として向き合ってください。向き合った結果、やっぱり苦手だったことを再認識したとしても、それはそれでいい。向き合ったことで、変わる世界があると思うから。「ヤングケアラーだから」「性的マイノリティだから」、そうした理由で人と向き合わない選択をすることが、人生の幅を狭くしてしまうんじゃないでしょうか。僕は、向き合うこと、寄り添うことを大切にしたい。大切だと思う人を、本気で大切にしたい。愛を注ぎたいと思える人に、一人でも多く出会える人生にしたいと思っています。取材・文:北村有撮影:映美(杉咲花)スタイリスト:渡辺彩乃ヘアメイク:宮本愛(志尊淳)スタイリスト:九(Yolken)ヘアメイク:松本順(tsujimanagement)<作品情報>『52ヘルツのクジラたち』3月1日(金) TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー(C)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会出演:杉咲花志尊淳宮沢氷魚 小野花梨桑名桃李/余貴美子倍賞美津子監督:成島出/原作:町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社)主題歌:「この長い旅の中で」Saucy Dog(A-Sketch)2024年|日本|カラー|ビスタ|5.1chデジタル|136分|配給:ギャガ(C)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会ストーリーある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えないアンさんとの日々だった――。
2024年02月26日杉咲花の映画単独初主演作『市子』が、Prime Videoにて3月8日(金)より見放題独占配信される。本作は、戸田彬弘監督が主宰する「劇団チーズtheater」旗揚げ公演作品でもあり、サンモールスタジオ選定賞2015では最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市子のために」が原作。観客から熱い支持を受け2度再演された人気の舞台が、戸田監督自身により映画化された。痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも「生き抜くこと」を諦めなかった川辺市子を演じるのが杉咲さん。抗えない境遇に翻弄された彼女の壮絶な半生を、凄まじい熱量で体現し圧巻の演技を披露、芝居を超えて役を生き抜く姿がスクリーンに映し出される。さらに、市子の恋人・長谷川を演じるのは、若葉竜也。重厚な物語の軸を担う長谷川が、市子の真の姿を知っていく過程で揺れ動く感情の変化を繊細に演じ切る。ほかにも、森永悠希、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆり、倉悠貴、中田青渚、石川瑠華、大浦千佳ら豪華俳優陣が名を連ね、市子の知られざる人物像や過去を第三者の目線で浮き彫りにしていく。第28回釜山国際映画祭や第36回東京国際映画祭に正式出品され注目を集めた本作は、公開を迎えると劇場で満席回が続出。「放心状態」「今年見た映画の中でダントツ」「上映終了後になかなか動けない映画だった」「まだ心の中に市子がいる…」などSNSを中心に高評価が続々と上がり話題となった。中でも、主人公・市子を演じた杉咲さんの演技に対する賞賛の声が多く、杉咲さんは第47回日本アカデミー賞優秀主演女優賞や第78回毎日映画コンクール女優主演賞に輝くなど、今年の映画賞レースを賑わせている。さらに本作は先日スウェーデンで開催された北欧最大の国際映画祭、第46回ヨーテボリ映画祭でのインターナショナル・コンペティション部門にも出品され、ヨーロッパプレミア上映も好評を博した。映画『市子』は3月8日(金)よりPrime Videoにて見放題独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2024年02月20日俳優の杉咲花が、4月スタートのカンテレ・フジテレビ系“月10”ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』で主演を務めることが19日、発表された。杉咲は、今作でフジ系連続ドラマ初主演、自身初の医師役に挑戦する。本作は、“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマ。原作は、講談社「モーニング」で連載中の『アンメット-ある脳外科医の日記-』(原作:子鹿ゆずる/漫画:大槻閑人)で、原作者・子鹿ゆずるは、元・脳外科医という経歴である。それゆえ、作中に登場するさまざまな症例や医師たちの生き様がリアリティーをもって描かれており、医療従事者のみならず、各方面から絶賛されている。今回のドラマ化では、そんな原作の魅力を活かし、複雑な脳神経外科の世界と、そこに生きる人々の姿をしっかりと描いていく。杉咲が演じるのは、ある事故で脳を損傷し、重い後遺症を抱える脳外科医・川内ミヤビ(かわうち・みやび)。彼女は、過去2年間の記憶がなく、さらに今日のことも明日にはすべて忘れてしまう。それゆえ、医師であることを諦めかけたミヤビだったが、彼女の前に、変わり者の脳外科医・三瓶友治(さんぺい・ともはる)が現れる。空気を読まず、強引でマイペースな彼の言動によって、ミヤビは医師としても患者としても助けられ導かれていく。やがて、ミヤビの“消えた2年間の記憶”の中に隠された謎が明らかに。取り出せなくなっているミヤビの記憶の中にある大きな秘密…そして、彼女の“本当の思い”とは。■杉咲花コメント頑張れなくてよくて、立ち止まってよくて、変われなくていい。あなたがあなたという人間と付き合っていくことを諦めなければ、それは美しい姿なのだという本作の根っこにあるメッセージに、心を撫でられるようでした。この物語を大切にお届けしたいです。■原作・子鹿ゆずるコメント言葉、記憶、技術……これらは脳の別々の部位が担当していることが解明されています。しかし「心」は何処にあるのか、その正体さえも曖昧なままです。原作では、私自身の経験を踏まえ脳障害の後遺症を正確に描くとともに、それと戦う人たちの心に焦点を当てました。ドラマ化にあたり、製作スタッフの皆様ならびに杉咲花さんはじめ実力派俳優の方々により、原作を超越した見事なドラマに仕上げて頂けそうで大変感謝しています。本ドラマが、一般視聴者の方々のみならず、当事者・ご家族の皆様、医療福祉関係者の皆様への応援になれば幸いです。■漫画・大槻閑人コメントこの度のTVドラマ化、誠にありがとうございます!実は『アンメット』という作品、企画段階から「ドラマ化するといいなあ」と思い、その願いを込めながら自分なりに工夫してきました。僕自身は医療者ではないのでわからないことも多く、子鹿さんをはじめ、多くの医療・福祉関係者の皆様にご協力いただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。物語を絵に、漫画にする作業を通じて、『アンメット』というバトンを良い形で受け渡せているとしたら、これほどうれしいことはありません。■プロデューサー・米田孝コメントこのドラマを企画し始めた直後、母に脳腫瘍が見つかりました。予後不良の状態でしたが、開きにくかった目がパッチリしてきた、今日は歩いて買い物に行けた、家族が集まるのが楽しみだ、などと些細な希望を見つけては、母は笑っていました。悩みや苦しみの中にあっても、ほんの少しの希望があれば、人はちゃんと今日を明日に繋げて、前を向いて生きていけるんだなと、母は私に感じさせてくれました。「アンメット」とは直訳すると「満たされない」という意味です。人や社会は光の当たる場所に目を奪われ、その光によってできた影を見過ごしてしまいがち。影の部分で満たされなさを感じる人たちにいかに寄り添い、共生していくか。この原作のテーマに深く共鳴し、おこがましいようですが少しでもその影を希望の光で照らせたら。このドラマにそんな思いを込めています。杉咲花さんとはクランクイン前からたくさんの時間を共有し、どうしたら自分たちの思いを届けられるか、会話を積み重ねてきました。本当に真摯に作品に向き合う姿勢と豊かな発想力に驚かされる日々です。彼女が演じる川内ミヤビが、とても魅力的な主人公になることは間違いありません。人の心を丁寧に描きながら、愉快な登場人物たちやハラハラドキドキの展開で濃いめの味付けを加えて、楽しみながら心温まるエンターテインメントに作り上げていきます!見て下さった方に、少しでも明日を生きる希望を得ていただけることを願っています。
2024年02月19日杉咲花が初の医師役で主演する「アンメット ある脳外科医の日記」が4月よりカンテレ・フジテレビ系にて放送されることが分かった。原作は、講談社「モーニング」で連載中の「アンメット-ある脳外科医の日記-」(原作:子鹿ゆずる/漫画:大槻閑人)。原作者・子鹿ゆずるは、元・脳外科医。それゆえ、作中に登場する様々な症例や医師たちの生き様がリアリティーをもって描かれており、医療従事者のみならず、各方面から絶賛されている。今回のドラマ化では、そんな原作の魅力を活かし、複雑な脳神経外科の世界と、そこに生きる人々の姿をしっかりと描いていく。「アンメット-ある脳外科医の日記-」©子鹿ゆずる・大槻閑人/講談社杉咲さんが演じるのは、ある事故で脳を損傷し、重い後遺症を抱える脳外科医・川内ミヤビ。彼女は、過去2年間の記憶がなく、さらに今日のことも明日には全て忘れてしまう。それゆえ、医師であることを諦めかけたミヤビだったが、彼女の前に、変わり者の脳外科医・三瓶友治が現れる。空気を読まず、強引でマイペースな彼の言動によって、ミヤビは医師としても患者としても助けられ導かれていく。やがて、ミヤビの“消えた2年間の記憶”の中に隠された謎が明らかに。取り出せなくなっているミヤビの記憶の中にある大きな秘密。そして、彼女の“本当の思い”とは…。“記憶障害の脳外科医”という難役に挑む杉咲さんは、『湯を沸かすほどの熱い愛』で、第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞と新人俳優賞をダブル受賞。その後も数々の話題作に出演し、2024年も『52ヘルツのクジラたち』『片思い世界』『朽ちないサクラ』と途切れることなく主演映画の公開が控えている。2023年公開の『市子』では、毎日映画コンクールにて女優主演賞を獲得。3月に発表を控える第47回日本アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされている。そんな映画界に欠かせない杉咲さんが、初めて医療ドラマに挑戦。それも、かつてない異色の設定の主人公となる。主演・杉咲花コメント頑張れなくてよくて、立ち止まってよくて、変われなくていい。あなたがあなたという人間と付き合っていくことを諦めなければ、それは美しい姿なのだという本作の根っこにあるメッセージに、心を撫でられるようでした。この物語を大切にお届けしたいです。原作・子鹿ゆずるコメント言葉、記憶、技術……これらは脳の別々の部位が担当していることが解明されています。しかし「心」は何処にあるのか、その正体さえも曖昧なままです。原作では、私自身の経験を踏まえ脳障害の後遺症を正確に描くとともに、それと戦う人たちの心に焦点を当てました。ドラマ化にあたり、製作スタッフの皆様ならびに杉咲花さんはじめ実力派俳優の方々により、原作を超越した見事なドラマに仕上げて頂けそうで大変感謝しています。本ドラマが、一般視聴者の方々のみならず、当事者・ご家族の皆様、医療福祉関係者の皆様への応援になれば幸いです。漫画・大槻閑人コメントこの度のTVドラマ化、誠にありがとうございます! 実は『アンメット』という作品、企画段階から「ドラマ化するといいなあ」と思い、その願いを込めながら自分なりに工夫してきました。僕自身は医療者ではないのでわからないことも多く、子鹿さんをはじめ、多くの医療・福祉関係者の皆様にご協力いただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。物語を絵に、漫画にする作業を通じて、『アンメット』というバトンを良い形で受け渡せているとしたら、これほどうれしいことはありません。プロデューサー・米田孝コメントこのドラマを企画し始めた直後、母に脳腫瘍が見つかりました。予後不良の状態でしたが、開きにくかった目がパッチリしてきた、今日は歩いて買い物に行けた、家族が集まるのが楽しみだ、などと些細な希望を見つけては、母は笑っていました。悩みや苦しみの中にあっても、ほんの少しの希望があれば、人はちゃんと今日を明日に繋げて、前を向いて生きていけるんだなと、母は私に感じさせてくれました。「アンメット」とは直訳すると「満たされない」という意味です。人や社会は光の当たる場所に目を奪われ、その光によってできた影を見過ごしてしまいがち。影の部分で満たされなさを感じる人たちにいかに寄り添い、共生していくか。この原作のテーマに深く共鳴し、おこがましいようですが少しでもその影を希望の光で照らせたら。このドラマにそんな思いを込めています。杉咲花さんとはクランクイン前からたくさんの時間を共有し、どうしたら自分たちの思いを届けられるか、会話を積み重ねてきました。本当に真摯に作品に向き合う姿勢と豊かな発想力に驚かされる日々です。彼女が演じる川内ミヤビが、とても魅力的な主人公になることは間違いありません。人の心を丁寧に描きながら、愉快な登場人物たちやハラハラドキドキの展開で濃いめの味付けを加えて、楽しみながら心温まるエンターテインメントに作り上げていきます!見て下さった方に、少しでも明日を生きる希望を得ていただけることを願っています。「アンメット ある脳外科医の日記」は4月より毎週月曜22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年02月19日「第78回毎日映画コンクール」の授賞式が14日に都内で行われ、受賞者が揃って登壇した。○■杉咲花、映画『市子』で女優主演賞映画『市子』で女優主演賞を受賞した杉咲花。背中の大きく開いた黒のシックなロングワンピースに身を包んで登場した杉咲は、「素敵な賞をいただき光栄に思っております。何より劇場に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございます。物語に関わる中で、何かひとりで成し遂げることは出来ないと思っているので、この賞は映画に関わった皆さんと喜びを分かち合いたいと思います。自分にとってかけがえのない作品になった『市子』に関われたことを誇りに思います」と感謝と喜びをコメント。その後、同会場に出席していた戸田彬弘監督が本人にサプライズで登壇し、杉咲に花束を贈呈した。改めて杉咲のオファーについて尋ねられると「この市子という役は、杉咲さんにぜひやっていただきたいという想いで手紙を書かせていただきました。杉咲さんのおかげで作品が大きくなり、杉咲さんであるからこうして評価され業界の方にも広く観ていただけたと思っています。本当に杉咲さんに出ていただけて嬉しく思っています」と振り返り、感謝の言葉を述べた。対し杉咲は「『自分にとって分岐点になる作品だと思っています』と書かれていて、それだけ勝負に出ようとしている作品で自分自身のことを求めていただいたことを嬉しく思いました」と語る。司会の生島ヒロシが手紙について掘り下げると、戸田監督は「実は代筆でした。内緒にしてて、こないだバレちゃった」と明かし会場が笑いに包まれる場面も。また、戸田監督は「たくさんの作品に出演されていますが、表現の幅を持っている女優さんですし、何より目から引力を感じる方だと思っていて、この市子という役には強い引力が必要だと思いダメ元で手紙を出させてもらいました」と、杉咲へのオファーの決め手も明かした。映画初単独主演で「女優主演賞」を受賞し、何か心情の変化があるかと聞かれると、杉咲は「とってもありがたく思っていますが、変化はあまり感じていません。評価というものは他者の中にあるものだと思っているので、この先も粛々と作品に向き合っていきたいと思います。ただ、このような機会をいただけたことでまだ公開が続いている『市子』について皆さんが興味を持ってもらえるのかなと思うとやっぱり嬉しいです」と笑顔を見せた。○■第78回毎日映画コンクール 受賞結果日本映画大賞:『せかいのおきく』(阪本順治監督)日本映画優秀賞:『ほかげ』(塚本晋也監督)外国映画ベストワン賞:『TAR/ター』(トッド・フィールド監督)男優主演賞:鈴木亮平『エゴイスト』女優主演賞:杉咲花『市子』男優助演賞:宮沢氷魚『エゴイスト』女優助演賞:広瀬すず『キリエのうた』スポニチグランプリ新人賞(男性):アフロ『さよなら ほやマン』スポニチグランプリ新人賞(女性):サリngROCK『BAD LANDS バッド・ランズ』監督賞:石井裕也『月』脚本賞:阪本順治『せかいのおきく』撮影賞:鎌苅洋一『月』美術賞:上條安里『ゴジラ-1.0』音楽賞:ジム・オルーク『658km、陽子の旅』録音賞:志満順一『せかいのおきく』アニメーション映画賞:『アリスとテレスのまぼろし工場』(岡田麿里監督)大藤信郎賞:『君たちはどう生きるか』(宮崎駿監督)ドキュメンタリー映画賞:『生きる』大川小学校 津波裁判を闘った人たち』(寺田和弘監督)TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門:『劇場版美しい彼~eternal~』(萩原利久、八木勇征)TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・外国映画部門:『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート監督)田中絹代賞:薬師丸ひろ子特別賞:鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)
2024年02月14日