【ディズニーが描く現代女子なプリンセス vol,2】「ずきんを脱いだ、赤ずきん」
さて、彼女が手放すことになる赤い頭巾は、おばあちゃんにもらった大切なものではありました。ただ、自らが欲して作ってもらったというよりは、おばあちゃんが作ってくれたというやや受け身の表現がなされています。もちろん、少女のお気に入りではあったのでしょうが。赤い頭巾を脱いでからの少女は、自ら新しいアイテムを選び、自らの意志で動きます。実は劇中、彼女が母や祖母が理想とするいい子になろうと努力していたという告白をする場面も登場。赤い頭巾が象徴するものは、少女性、幼さ、誰かの保護を受けるか弱き存在ということ。永遠に、記号やブランドに頼ってなどいられないと気づいたとき、人間としての本当の勝負が始まるのかもしれません。そんなことに気づき、少女から大人の女性への扉を開き、階段を上り始めた少女。
あなたにとっての赤い頭巾はなんですか?「めでたしめでたし」のその後を描くこの映画には、そんなメッセージが込められているのかもしれません。ぜひ自分と重ねあわせて楽しんでみてください。『イントゥ・ザ・ウッズ』は3月14日(土)より全国にて公開。
(text:June Makiguchi)
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イントゥ・ザ・ウッズ 2015年3月14日より全国にて公開
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