大沢たかお、さだまさしの“生”「風に立つライオン」熱唱に「心が震えた」
と語り笑いを誘う。主演の大沢さんについて尋ねられると「どうもこうもない(笑)。男からすると嫉妬の対象」という言葉で称賛。さださんも「僕もそう思います」と同調し、大沢さんを苦笑させていた。
さださんは、改めて大沢さんからの小説化の依頼をふり返り「歌は歌詞と歌詞の行間がいい。そこに、聞いてくださる方の価値観や生活が投影され立体化されていく。歌はそうやって、それだけで出来上がっているんですが、それをバラバラにして、小説にしていくのは大変で『もう無理!』と思うことがあった」と述懐する。
特に、アフリカで奔走する医師について描く上で、マラリアなどの病気に関する知識が欠かせず、時間をかけて本を読み漁り勉強したそうだが「それが映画ではセリフで2行ですよ…」とチクリ。
会場は再び笑いに包まれた。
そしていよいよ主題歌の披露。さださん、指揮者でさださんとは長く仕事を共にしてきた渡辺俊幸、ピアノ奏者の倉田信雄を含め、49名が壇上に上がり「風に立つライオン」を奏で、会場はその歌声と演奏に酔いしれた。この日、さださんは胸に美しい羽飾りを差していたが、これは実は同曲誕生のきっかけを与えてくれた実在の医師・柴田紘一郎氏がさださんにプレゼントしたもので、40年前にケニアで手に入れた本物のフラミンゴの羽。