2015年7月6日 17:30
【予告編】モニカ・ベルッチも出演!カンヌ映画祭グランプリ『夏をゆく人々』
一方、その娘の変化に敏感に気づく父親の葛藤は、時として行き場のない感情として彷徨う。イタリアの美しい自然を背景に、子どものころに感じた胸騒ぎや淡い想いを収めたひと夏の家族の物語だ。
主演のジェルソミーナ役には、演技経験ゼロのマリア・アレクサンドラ・ルングが抜擢。素朴な印象を与えつつも、不意に出る成熟した女性の表情が観る者を惹きつける。母親役には、マルコ・ベロッキオの『眠れる美女』で鮮烈な印象を残したアルバ・ロルヴァケル。彼女は監督の実姉であり、思春期の揺れる心のヒロインを時には優しく、時には怜悧に見つめる。
さらに、テレビ番組の司会役を演じたモニカ・ベルッチの偶像的な美しさと、現実に帰った素の姿が胸を打ち、本作で新境地を開拓した。
公開された画像や予告編でも、うっとりしてしまうほどの透明感のある景色と、キャストたちの本当に家族のような表情に癒される。
まずは公開された予告映像から、鮮やかな夏を覗いてみては?
『夏をゆく人々』は8月22日(土)より岩波ホールにて公開。(text:cinemacafe.net)
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