2015年9月14日 20:30
『バクマン。』プロジェクションマッピングを取り入れた漫画執筆シーンの秘密!
だが、舞台やミュージックビデオの世界では近年、使用されることが増えてきたという。大根監督は森山未來が主演した2012年の舞台「テヅカTeZukA」でマンガを立体的にプロジェクションマッピングするという表現に出合った。
この舞台にスタッフで参加していたのが、本作におけるプロジェクションマッピングを担当している上田大樹。ちなみに上田さんと大根監督は、2013年に発表された「マキシマム ザ ホルモン」の「予襲復讐」のミュージックビデオでも一緒に仕事をしており、こちらでも実写と文字やイラストを組み合わせた映像表現が取り入れられている。
本作のプロジェクションマッピングによる漫画執筆シーンだが、上田さんに渡された台本上ではたった1~2行のト書きがあるだけ!ここからアイディアを膨らませ、映画におけるプロジェクションマッピングの使用という難関プロジェクトが動き出した。
まずこちらのシーンだが、場所はあくまで、サイコーとシュージンの“拠点”である、漫画の棚と机がひしめく仕事場。漫画を執筆する2人や机や壁に、実際の漫画の原稿の絵が投影されることになるが、まず、映像を映し出しやすいように、このシーンの撮影のために壁や床を不自然ではないバランスで白くするという作業が行われた。