くらし情報『玄理meets岩井俊二監督 自分にないものへの“憧れ”を追求する』

2016年3月23日 21:00

玄理meets岩井俊二監督 自分にないものへの“憧れ”を追求する

■外の世界を知ると同時に“自分”が見えてくる

玄理:作品に出演するにあたり、いろいろ勉強したんですよ。そのなかでAV監督に話を聞く機会もあったりして。日本にいるとエロ漫画の広告とか電車の中吊りでも卑猥な単語が飛び交ってるし、AVってこんな感じでしょってイメージで分かった気になってたけど、改めてちゃんと見たらすごかった。

岩井監督:大学のときに友達がAV女優になって、本人が言うには、アートなんだって。これが自己表現なんだと言ってて。自分はすごく真面目にやっているんだと切々と語るんだよね。ちょっと用があって自宅に電話したときがあって、本人だと思って話してたら、お母さんだったのよ。そしたら堰を切ったように突然「うちの娘はあんなことする娘じゃないんです」と2時間くらい話を聞かされて、もう親御さんはパニックになっているわけなんだよね。
そのときから対極にあるような本人と親のそのギャップっていうのは一体何なんだろうって、自分の中に大きな宿題として残ってた。あるときそういう人たちと取材できるタイミングがあって話を聞いたんだけど、やっぱり同じ親子の修羅場があって、でも本人たちはお金のためにやっているということじゃなくて、ひたむきにやっていたり、輝いてるんだよね。

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