2016年3月24日 14:00
超話題作に抜てきのTAO「ハリウッドで活躍するアジア人」の意識と葛藤
「ちょうどアカデミー賞の前後だったので、多くの記者さんから『今年は人種問題が論点になっているけど、どう思う?』って質問されて、私自身もいろいろと考えさせられた」と明かす。「今回のような超大作に出演できるのはうれしいんですが、やはりファンタジーの世界だから、アジア人の私もフィットしたのかなと。将来的にはリアルな人間ドラマにも挑戦したい」。
そんなアジア人としての葛藤に加えて、一人の女性として、ハリウッドが描く女性像は「まだ男性目線で作り上げられている面がある」とも。「映画作りの現場で女性のクリエーターがもっと活躍できる環境になればいいと思います。バッシングを避けるためだけに、白人以外を起用したり、女性キャラクターを登場させたりするのも『少し違うな』という気がするし、ハリウッド全体で人種やジェンダーについて意識が変わればいいと願っています」。
現在は連続ドラマW「血の轍」、黒木啓司主演の映画『クロスロード』など国内での女優業も経験。「演技は大好き」と声を弾ませ、「以前はガムシャラだったんですが、いまは少しずつ自分らしさで勝負できればという思いが強くなっています。
喜怒哀楽の表現にしても、アメリカと日本では全然違う。