2016年9月15日 13:00
イーサン・ホークが最強の"ダメンズ"に! 才能あるダメ男に惹かれてしまう理由とは?
イーサン・ホークが、まるでジェームズ・ディーンを彷彿とさせる甘いマスクで人気を博した伝説のトランペット奏者の波乱の人生を熱演する『ブルーに生まれついて』。1950年代、ウエストコースト・ジャズシーンを代表するトランペッターにしてシンガーのチェット・ベイカーは、多くのファンを魅了しながらも、麻薬に身を滅ぼし過酷な日々を送っていた。本作は、そんな1人の天才ミュージシャンの転落と苦悩を描くとともに、ある女性との出会いによって再生する彼の姿を描いたラブストーリーだ。
どんなにイケメンでも、才能があっても、麻薬やアルコールにハマッたり、女性関係や金銭面にだらしがなかったりと、社会的に“ダメな男”はいつの世も存在する。そして、ダメな男と分かっていながら全力で尽くす女も、また存在するのだ。
本作『ブルーに生まれついて』のチェット・ベイカー(イーサン・ホーク)と恋人ジェーン(カルメン・イジョゴ)も、まさにその関係といえる。甘いマスクにソフトな歌声、トランペットのロマンティックな音色を操り、黒人アーティストが主流のモダン・ジャズ界において、一躍、時代の寵児となっていくチェット・ベイカー。しかし、彼は陰でクスリに手を出し、信頼を失ってしまう。