2016年11月2日 12:30
iPhoneで全編撮影!LA発トランスジェンダーの女性たちのリアル『タンジェリン』、1月公開へ
ロサンゼルスのウェストハリウッドを舞台に、トランスジェンダーの女性2人の日常や切ない友情と恋愛を、3台のiPhoneによる斬新な撮影方法でリアルかつユーモラスに描いた『タンジェリン』(原題:Tangerine)。昨年の東京国際映画祭でも上映され、話題を呼んだ本作が、2017年1月下旬より全国順次公開されることが決定した。
太陽が照り付けるロサンゼルス、ウェストハリウッド。クリスマス・イブ、街角のドーナツショップで1個のドーナツを分け合うトランスジェンダーの2人。28日間の服役を終え、出所間もない娼婦シンディは、自分が留守中に恋人が浮気したと聞き、ブチ切れる。一方、歌手を夢見る同業のアレクサンドラはそんな親友をなだめつつも、その夜に小さなクラブで歌う自分のライブのことで頭がいっぱい。さらに、彼女たちの仕事場の界隈を流すアルメニア人移民のタクシー運転手ラズミックも巻き込んで、それぞれのカオティックな1日がけたたましく幕を開ける――。
そんな主人公たちの日常を、アナモレンズを装着したiPhone5sでとらえ、シネスコサイズに仕上げた本作。
昨年の第28回東京国際映画祭ではスクリーンから放たれるその並々ならぬ熱量に多くの映画ファンが驚愕し、圧倒された。