くらし情報『【シネマモード】最期まで自分らしく生きる…母の意志、遺された時間を共に過ごす娘のメッセージ』

2016年11月3日 17:00

【シネマモード】最期まで自分らしく生きる…母の意志、遺された時間を共に過ごす娘のメッセージ

Photo by cinemacafe.net

どんな決断であれ、それがポジティブな意志の表れであれば、自分と意見が違っていたとしても支持したいなと常に思っています。それが、誰もが笑顔になれるものであれば喜んで…というところですが、いつもそうとは限らないかもしれません。例えば、尊厳死というように。

映画『92歳のパリジェンヌ』は、老いゆく自分の将来をどう締めくくるかを自らの意志で決め、実行していく女性マドレーヌの物語。「2か月後の10月17日に私は逝くことにしました」。家族の前でそう宣言し、動揺したり、怒ったり、泣いたりする娘や息子に、理解を求めるのです。マドレーヌのモデルとなっているのは、フランスの元首相リオネル・ジョスパンの母親ミレイユ。劇中、母を説得し翻意させようとする家族たちの中で、母の意志の強さに心動かされ、その決断を尊重し、手を差し伸べ、遺された時間を共に過ごす娘が登場しますが、実在のミレイユにも良き理解者である娘がいました。
それが、映画の原作となった小説「最期の教え」(青土社刊)を、自らの体験を元に執筆したノエル・シャトレ。「愛する人を失うと誰もが何かしらの後悔をする。でも愛する人と過ごすことによって、愛する人を受け入れることによって、後悔しないようになることに気付いた。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.