【予告編】ダックスフントを巡る超絶ブラック・コメディ『トッド・ソロンズの子犬物語』
予告編映像からもわかるように、名だたる俳優陣が、いままで聞いたことのないブラックなセリフを発する強烈なキャラクターを演じるのも大きな見どころ。まずはじめに、ダックスフントと出会うのは病弱な男の子レミ。彼の母親を演じるのは、リチャード・リンクレイター監督『ビフォア』シリーズなどで知られるジュリー・デルピー。去勢されそうになる子犬をかばう息子を、ひどい作り話で説得しようとし、「火葬って何?」と聞かれると、「オーブンでサッと焼くのよ」と真顔で答える始末…。数々の映画で見せたキュートさは影を潜め、ちょっとおかしな母親を熱演する。
次にダックスフントと出会うのは、心優しい獣医の助手ドーン・ウィーナー(グレタ・ガーウィグ)。子犬がきっかけで学生時代の憧れの男子(キーラン・カルキン)と再会し、小旅行に出ることになるが、実はその彼、危険なドラッグにはまっている様子…。さらに、その後ダックスフントと出会うのは、学生にバカにされている映画学校の講師兼売れない脚本家・シュメルツ(ダニー・デヴィート)。
かつて映画を1本監督したことがあることだけが心の頼り、学生にもエージェントにもナメられている気の毒な男だ。