2016年11月29日 21:00
【インタビュー】『ハリポタ』から『ファンタビ』へ…魔法界を知り尽くした監督&製作者の信頼関係
「つまり、完全に逆の方向に振り切れてしまったんだよね。それで、6か月間の執筆期間を経て、少しずつジョーが、本当に演奏したいと思っているメロディを奏でられるような脚本に仕上げることができた。彼女は最終的には、自分でその方向性を見い出していったんだ」。
「いま僕らは、(『ファンタビ』シリーズ)2本目の制作に取りかかっているわけだけど、ジョーにあるとき、『とりあえず物語のアウトラインを12ページくらいで書いてほしい』とお願いしたんだ。彼女はすでに脚本を書き始めていたんだけど、その前に『現時点での基本的な道筋を書き出してほしい。それがあれば、僕らは目指すべき方向を目指して進んでいけるから』ってね。すると、それをお願いしてからたった2日後に、彼女は102ページの脚本を書き上げていたんだ。しかも、その102ページ分は本当に最高の内容だったんだよね」。
「本当に最高だったね」とヘイマンも頷くと、「そこにはまったく無駄がなかったし、しかも、彼女にはどうしても書かずにいられない、という独創性があったんだ」と監督は続ける。「ありきたりな方法で物語を描くことを常に嫌がる人なんだ。そのおかげで、これまでの映画は誰も観たことのないような作品になった。