【インタビュー】小野大輔×鈴村健一 ファン待望のヤマト続編…テーマは「愛」
嬉しかったです。
鈴村:僕も同意見ですね。第一章に関して言えば、古代が選ぶ道と島の選ぶ道がズレているんですけど、それでも…静かにそれぞれの道を歩むのではなく、ちゃんと交差点があるんですよね。古代との会話で、お互いの気持ちをぶつけ合うシーンがあって…古代が情熱的に「発進しようよヤマトを、すぐにでも!」みたいに、鼻息荒く言ってきて(笑)。
小野:はははは(笑)。
鈴村:それを島が「現実ってものがあるだろう」と。しかも「森くんのことを考えろ」って…そう言ってあげられるのは、やっぱり島しかいなくて。たとえば僕らの日常生活において、「俺、会社を辞めて独立しようと思うんだ」って言ったときに、「いや、奥さんのことも考えてあげなさい」って言ってくれる人っていうのは(笑)、相当だと思うんですよね。
とてつもなく関係値が深い人。
小野:うんうん、親友ですよね。
鈴村:だから、島と古代の関係っていうのは本当に素敵だなあと思いますね。
■さまざまなカタチで描かれる「愛」の物語に期待
先述したとおり、今作は『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』に新たな解釈がなされている。キーワードとなるのは「愛」――シリーズ構成を務める福井晴敏が「“愛”という言葉を、人間性を象徴するひとつの言葉ととらえて、どんな実写映画よりもきちんと人間を描いているという自負はある」