2017年10月28日 13:00
『不都合な真実』でノーベル平和賞、元・アメリカ副大統領アル・ゴアって何者?
また、1993年にゴアが打ち出した「情報スーパーハイウェイ構想」(※合衆国の全てのコンピュータを光ケーブルなどによる高速通信回線で結ぶという構想)を発端に、インターネットを爆発的に普及させるなどの功績を残し、2000年には、元・アメリカ大統領ジョージ・ブッシュと大接戦の大統領選挙戦を繰り広げるも、全投票数の約0.03%の僅差で惜しくも敗戦。
その後、政治家から引退したゴアが、次のステージに選んだのが環境問題だ。大学在学中に二酸化炭素の蓄積について初めて学んで以来、興味を持ち続け、政治家時代の1991年には「地球の掟」という書籍を出版し、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにも掲載。アメリカ上院議員として掲載されるのは、ジョン・F・ケネディ以来という快挙を成し遂げた。さらに、前作の公開後には「気候変動による危険に関する情報を世界に提供した」として2007年ノーベル平和賞を受賞した。前作より11年という年月を経ても、なお精力的に活動を続けるゴアは「アメリカ大統領ほど世界を変えられる地位はないという考えに陥って苦しんだことはないが、大統領という地位を勝ち取れなかったからこそ、ほかの方法を見つけることができたと嬉しく思っている」