【シネマモード】ベートーヴェンの名曲をカラダで表現――東京で叶った、圧巻のステージの裏側
ベートーヴェンの「第九」。この曲といえば、耳にしたことがない人などいないほどの名曲中の名曲。人類最高の創作物のひとつともされる芸術です。
正式名は「交響曲第9番ニ短調作品125」。第1~4楽章まで全てを演奏すると約60~80分。指揮者によってテンポが違うため、そのときどきによって違います。CDが作られたとき、開発社のソニーによって74分42秒と決められたのは、名指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンが「第九が1枚に収まった方がいい」と言ったからとも伝わっています(諸説あり)。
とはいえ、フルバージョンを聴いたことがない人も多いかもしれませんね。
もっとも有名なのは第4楽章の合唱部分、「歓喜の歌」とされるところ。そこだけ聴いても素晴らしいですが、やはり「歓喜の歌」に到達するまでの“顛末”を知って聞く方が、素晴らしさを体感しやすいでしょう。第4楽章までに60分ほどかかりますが。
そんな大曲をバレエにして踊ってしまおうというプロジェクトがあったと聞いたときは驚きました。2014年には東京公演が実現し、その9カ月に及ぶリハーサル風景を追ったドキュメンタリーが『ダンシング・ベートーヴェン』です。