くらし情報『【インタビュー】エドゥアルド・デルック監督が語る ゴーギャンが味わった人生の敗北、そして画家としての成功』

2018年2月15日 08:30

【インタビュー】エドゥアルド・デルック監督が語る ゴーギャンが味わった人生の敗北、そして画家としての成功

振り返ってみれば、彼は正しかったということになりますね」

―他者からは理解されにくいけれど、己を貫くことで独自性の強い傑作を残し、彼の名を後世に残すことにもなりました。ゴーギャンの場合は、最終的に高い評価を得ることになりましたが、自分が納得いく作品を生み出したとしても、誰しもが高く 評価されるとは限りません。芸術家にとっての“報酬”とは何だと思われますか? また、監督であるご自身にとっての一番の“報酬”とは?

「自分も含めて、いかなるアーティストもそうだと思うけれど、自分を理解してもらえるというのが一番大きな報いだと思う。作品を観てもらえるのが最も嬉しいことですが、さらに自分のアプローチを理解してもらえることが一番の報いだと思っていると思います。でも、必ずしもそれが起きるとは限らない。ゴーギャンの場合は、とても過激な部分があって、自分は貧しさには怯えない、芸術のために生きて死ねるという強い信念があり、実際にそうなってしまった。彼は、家族をはじめいろいろな犠牲を払い、孤独の中に生き、困難を経験しました。彼にとって貧しくて唯一困ることは、創作活動ができないことだったんです」

―映画では、2度あるタヒチへの移住のうち最初の旅を描いています。

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