2018年9月10日 14:30
『食べる女』名シーンをイラストレーターが特別描きおろし
だから手抜きをするな、女たちよ」と激励するシーン。
進藤さんは「この映画に出てくる“東京の街をふわりふわりと漂う自由で孤独な女たち”は、シュッと美しい工業製品ではなく、どこか歪んだ手作りの物のようだ。でも手作りの物は代え難い味わいがある。そんなちょっといびつな彼女たちが、ふくふくと描かれているのが、なんだか、良い」と語り、「だから見終わった後は暖かい気持ちになる。私も人の物差しで測ったりせず、自分に正直な『食べる女』でありたい」とコメントした。
■山科ティナ「私たちは自分の手で幸せになれる」
そして山科さんが描きおろしたのは、鈴木京香演じる美冬が女将をつとめる、ごはんや“道草”に一同が集まり食事をするシーン。
「『食べる女』で描かれた女たちはみんな年齢も違えば、性格も、仕事も、生い立ちも、抱えている孤独も、幸せだと感じる事柄も、すべて個性的で、みんなバラバラだ。けれど一つだけ、共通する幸せがある。
いたってシンプルで力強いメッセージが私たちの背中を押してくれる。私たちは自分の手で幸せになれる。そうして観終わった頃には、物語の前半で感じていた呪縛が気付かぬうちに解き解かれている」とシーンを選んだ理由を語った。