【インタビュー】世界的女性監督スサンネ・ビア、ディザスター大作で“興味深い母親”を描く
「そうなるよう、いつも努めている。映画はエンターテインメントであるべきだから。そうじゃなければ、誰も見に行かないわ。メッセージはそこに忍び込ませるもの。それに、大切なメッセージは無意識に現れるとも思う。手触りの中にね。登場人物たちの振る舞いや服装など、あらゆるものからにじみ出てくるの。“ここにある!”と主張するものじゃなく、もっと微妙で、ずっと滑らかで、目立たない。
だからこそ、私は作品が美しくなるよう気を配っている。映画はビジュアル的に惹きつけられるものであるべきだから。サウンドも同じね。官能的であってほしい。そして、登場人物を魅力的にしたいし、彼らに共感してほしい。でも、それは必ずしも同情的なものではないの」。
映画の楽しみ方「ちょっと気まぐれなものであっていいと思う」
Netflixオリジナル映画の『バード・ボックス』を、日本の観客はオンラインストリーミングで楽しむことになる。ビア監督自身、映画を様々な方法で楽しんでいるそうだ。
「最近見た映画は、それこそNetflixの『プライベート・ライフ』ね。タマラ・ジェンキンスが監督をしていて、素晴らしかった。実際、私は映画をいろいろな形で見ている。