55年の時を経て…知ってたらもっと楽しめる『メリー・ポピンズ』の世界
『~リターンズ』ではそれら続編書籍から印象的なエピソードを抽出して紹介。シリーズを通じてのテーマとなる「大人になるといつの間にか失ってしまう“子ども心”の大切さ」が描かれ、観る者の心をじんわりと温かくしてくれる。
『~リターンズ』の舞台は、前作から20年後の世界
メリー・ポピンズが駆けつけるのは、いまも昔も同じロンドンの桜通り17番地に自宅を構えるバンクス一家だ。1910年だった前作では、厳格で融通のきかない父ジョージと、女性参政権運動に夢中になっている母ウィニフレッド、そして姉ジェーンと弟マイケルといういたずら盛りの子どもたちがその家で暮らしていた。
『~リターンズ』ではその20年後の1930年の世界を舞台に、大人になったマイケル(ベン・ウィショー)&ジェーン(エミリー・モーティマー)と、マイケルの子ども3人のバンクス一家が主人公になっている。また彼ら以外にも家政婦のエレン(ジュリー・ウォルターズ)、そしてご近所さんで“時間に厳しい元海軍の提督”など、前作でバンクス一家の生活をにぎやかに盛り上げた個性豊かな面々も再び登場。月日が流れたことを感じさせながらも、『~リターンズ』でも相変わらずのマイペースぶりを発揮している。