幸せのきっかけはここにもvol.1 アフリカンドラムのリズムにも『扉をたたく人』
、お見事。本編を観ていると、visitorという原題が持つ、より深い意味を感じられるはずです。
この作品で、男性を変えるきっかけを作ったのは、それまで縁のなかったアフリカのリズム。このリズムだって、人種のるつぼであるN.Y.では、実は、見回せば常に隣にあったのです。なかったのではなく、見ようとしていなかったし、聞こうとしていなかったということ。人生にはこんなことが多いのかもしれません。自分が閉じてしまうことで、なかったことにしてしまう数々のもの。そんなものにも、幸せのきっかけが隠れているのかも。
だとしたら、まずは“閉じず”に“開く”ことが幸せへの足がかりなのかもしれませんね。
この映画を観ていると、以前観たフランスの秀作『愛されるために、ここにいる』を思い出します。こちらの“きっかけ”はタンゴ。『扉をたたく人』が気に入った方は、DVDをぜひ手にとって観てくださいませ。
(text:June Makiguchi)
■関連作品:
扉をたたく人 2009年6月27日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開
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