体感! ロンドン新名所グニャリ… 『ハリー・ポッター』3D版はナンボのもんか?
なかなか感慨深いものが…。
さて、映画館に入るとまず3D専用のメガネを手渡されるのだが、これが昔、何かの付録でついてきた、紙で出来た赤と青の3Dメガネのよう…とまでは言わないが、プラスチックで出来たオモチャのようなシロモノ(失礼!)。これで最新技術の粋を集めた3D映像を存分に堪能できるんか?といきなりやや心許ない気持ちに…。ちなみに、本作での3D映像は、冒頭の12分間のみとのこと。正直、あまり期待をせずに着席。
ところがどっこい、始まってびっくり!というか物語が始まる前のワーナー・ブラザースのロゴ(WB)が立体化した時点でかなり驚愕。3Dと言うと、スクリーンからものや人が“飛び出す”というイメージですが、実際にこの3Dを見て感じるのは“奥行き”。感覚としては精緻きわまる演劇を宙に浮いた状態で少し上から眺めているような感じ。
足首くらいまでズブリと映画の中の魔法の世界に入り込んでいるような…。
圧巻は“死喰い人”たちによるロンドン襲撃のシーン。黒い煙となってロンドンの細い迷路のような路地を突き進んでいく場面は、2Dで見ても大迫力でスピード感がみなぎっているが、3Dでは乗り物酔いをするかと思うほどの臨場感あり。