【インタビュー】のん、“リミッター”を意識しても譲れないこだわりとは?
とコメントしていたのを聞き、大きな喜びとと共に「この映画が多くのお客さんにメチャクチャ愛されているんだな」と強く実感したという。
新たに追加されたシーンを演じることで、のんさんは前作時には気づけなかったすずさんの思いを感じた。「すずさんがここまで“自分の居場所がないんだ”ということに危機感を抱いていたとは思わなかったんです。すずさんは絵を描くことが好きですが、慣れない奥さんとしての仕事に追われ、日常的に描いていた絵を描く時間はなくなる。だからリンさんに求められたのが心の救いになるのはとても共感できました」。
生まれて初めて「リミッター」という言葉を意識した初舞台
好きなこと、やりたいことに力を注げない――。のんさんにとっても、それは大きなストレスになる。だからこそ、思ったこと、やりたいことは存分に表現する。
これまでのんさんは「リミッター」を意識したことがなかった。とにかく突っ走る。そしてふと「疲れた!」と気づくというのだ。
そんな彼女も、今年8月に出演した女優の渡辺えりさんが脚本・演出を手掛ける舞台「私の恋人」に出演した際、「リミッター」という言葉を初めて意識した。「私は自分の健康状態にうぬぼれているところがあって、どこまでもタフだと思っていたんです。