辛酸なめ子、描き下ろしイラストで解説「J・T・リロイのゴーストを降霊していた」
ローラにとって、J・Tというのは、自分の抱える痛みや経験を表現する方法だった。作家として真実を伝える方法だったのだと思う。彼女を演じていると、彼女の悪意を感じるような場面すらあったけれど、それでも私はローラが大好きだった。サヴァンナのことも大好きだったわ」と明かしている。
著名人コメント敬称略・順不同
●辛酸なめ子(漫画家/コラムニスト)
この映画を観て、存在しないはずのJ・T・リロイのファンになりました。ゴーストライターなどではなくJ・T・リロイのゴーストを降霊していたのだと思います。真実に迫る作品が公開されたことで、彼もきっと成仏できることでしょう。
●土屋アンナ(モデル、女優、歌手)
自分の存在価値を人に理解してほしいと誰もがおもうだろう。
私を知ってほしい。そう彼女が自分の苦しい過去を誰かに知ってもらう為に選んだ方法はとてもアーティスティックで夢がある。アーティストとして凄く引き込まれる作品だ。
●金原瑞人(法政大学教授/「サラ、神に背いた少年」「サラ、いつわりの祈り」翻訳者)
架空の作家リロイ、それを創造したローラ、さらにリロイのアバターのサヴァンナ。
この3人が錯綜するこの映画は、驚くほど現代的で、鋭く「わたしとは?」