2020年2月14日 07:50
【インタビュー】果てない魅力の底に堕ちて…はじめての、もっと知りたい、俳優・綾野剛の素顔
であると、綾野さん自身が表現している。『影裏』については、格別、「渾身の一作」と言い切った。
「僕は『影裏』を国際映画だと思って向き合っていました。フィクションではありますが、起こっていることはノンフィクションなわけで、現実にあったことも描いています。だからこそ、…その何百万、何千万というたくさんの人たちのひだの一片に過ぎないけど、その一片の人が感じたあの事実を、世界に届けなきゃいけない、という思いでした。今、龍平と渾身の『影裏』を、大友啓史監督という圧倒的な強者と共に投下する。それが2020年、オリンピックイヤーであることは、とても意義のあることだと思います」。
「我々はいつだって裸足で走っている」とも綾野さんは言った。
痛みを伴いながら、ボロボロになりながら、素足で走った果てに完成した作品が、輝かないわけがない。気づけば、私たちはスクリーンの彼にくぎ付けになり、その魅力に何度だって心地よく堕ちていくのだ。
(text:赤山恭子/photo:You Ishii)
■関連作品:
影裏 2020年2月14日より全国にて公開
©2020「影裏」製作委員会
竹中直人&山田孝之&伊藤沙莉らが秋田での撮影を語る『MIRRORLIAR FILMS』S5メイキング映像