2020年3月5日 08:00
悩めるすべての女性たちへ…韓国ベストセラーの映画化『82年生まれ、キム・ジヨン』公開決定
両作で共演したコン・ユと3度目にして初の夫婦役に挑戦し、共感を呼び起こす繊細な感情の演技を披露している。
監督は、短編映画で注目され、本作が長編デビュー作となるキム・ドヨン。自身も2人の子を持つ母であり、現代女性の生きづらさを描いた原作をすべての人たちの心を震わせる物語に見事に昇華させた。
原作の持つメッセージを大切にしながらも、映画としての「物語」の強さで観客を引き込んだ本作は、韓国では3週連続No.1となる大ヒットを記録している。
これは私たちの物語。未来の希望につながる物語
結婚を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨン(チョン・ユミ)。常に誰かの母であり、妻である彼女は、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。「疲れているだけ、大丈夫」。
そう夫のデヒョン(コン・ユ)にも自分にも言い聞かせる彼女だったが、ある日から、まるで他人が乗り移ったような言動をするようになる。そのときの記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず、ひとり精神科医に相談に行くが、本人が来ないことには何も改善することはできないと言われてしまう。なぜ彼女の心は壊れてしまったのか。