6月はプライド月間!韓国からインドまでアジアのLGBTQ+映画6選
日々仕事に追われるクールなウィルは、久しぶりの恋なのか、初めてビビアンと過ごした日はがっちがっちに緊張してぎこちない。それでも次第に母に対しても、ビビアンに対しても自分の気持ちをぶつけられるように変わっていく。また、誰が父親なのかを頑として言わず、コミュニティから疎外されてしまう母親も自分の本心と向き合わざるを得なくなる。
今作もまた、いまいる場所から新しい世界、新しい段階へと一歩踏み出していく爽やかな結末が待つ物語で、監督自身の経験が基になっている。場合によっては嫌味になりがちな母親役を演じる「ツイン・ピークス」や『ラストエンペラー』のジョアン・チェンがキュート。
お互いの存在が絶望を癒やす『私の少女』(2014)
新進気鋭の女性監督チョン・ジュリの長編デビューとなる力作を、『バーニング 劇場版』『オアシス』などの名匠イ・チャンドン監督がプロデュースした『私の少女』。韓国の映画・ドラマからハリウッドでも活躍するぺ・ドゥナと、『冬の小鳥』『アジョシ』『守護教師』と名子役から成長を遂げてきたキム・セロンという実力派2人の共演が見もの。
ペ・ドゥナが演じるエリート警視イ・ヨンナムはレズビアンであることが周囲に発覚し、ソウルから海辺の小さな村に左遷される。