6月はプライド月間!韓国からインドまでアジアのLGBTQ+映画6選
を1939年、日本統治時代の韓国に舞台を移して大胆に映像化。
世間から切り離された和洋折衷の広大な屋敷と、そこで繰り広げられる幽閉されたお嬢さまの信じがたい日常を、雅で甘美な映像と細部まで考え抜かれた美術セットによって描き、2016年カンヌ国際映画祭で芸術貢献賞を受賞。小説の本質を残しつつも、ラストには映画オリジナルの視点を加え、原作ファンからも太鼓判を押されている。
お嬢さま・秀子(キム・ミニ)の莫大な財産を狙い、詐欺師(ハ・ジョンウ)がなりすました伯爵、変態的趣味を持つ秀子の叔父(チョ・ジヌン)、そして侍女スッキ(キム・テリ)が観る者も欺く騙し合いを繰り広げる。騙す相手だったはずが、美しく孤独なお嬢さまに恋してしまうスッキの視点から描かれる第1部、秀子からの視点となる第2部、真実と愛の行方が明らかになる第3部の構成で、先の読めない展開と2人の女性の想いが高まっていく妖艶なラブシーンに引き込まれる。お嬢さまの「人生を壊しに来た救世主」とのセリフが全てを物語る。
映画批評サイト「ロッテントマト」の最も優れたLBGT映画ベスト200では、韓国映画としてもアジア映画としても最高の14位に。