2020年8月28日 17:00
「男性だけの歴史にしたくなかった」映画の“音”に注目した女性監督の思いとは?
『スター・ウォーズ』や『地獄の黙示録』『ジュラシック・パーク』などの名作映画の映像をふんだんに使い、ハリウッドの映画音響にフォーカスした世界初のドキュメンタリー映画『ようこそ映画音響の世界へ』。本作の女性監督ミッジ・コスティンは、映画音響に関するドキュメンタリーの製作にあたり「男性だけの歴史にしたくなかった」と語っている。
この度解禁となった新場面写真では、『デッドプール』や『ラ・ラ・ランド』など日本でも大ヒットした映画の音づくりを手掛けた効果音編集者アイ=リン・リーが真剣にミキサー台に向かう姿や、自身の仕事について楽しそうに語る技術者たちを捉えている。
世界中の観客を楽しませるハリウッド映画の影で裏方と呼ばれる仕事だが、それでも彼女たちの表情は輝いている。そこには本作の監督を努めたミッジ・コスティンによる「映画の“音”への情熱」が投影されている。
本作が初の長編監督作品となるコスティンは、ハリウッドに女性音響スタッフがほとんどいなかった1990年代からトム・クルーズ主演の『デイズ・オブ・サンダー』(90)やブルース・ウィリス主演の『アルマゲドン』(98)などといった作品で音響の技術を磨いてきた。