『アンダードッグ』『クリード』『百円の恋』…心にグッとくるボクシング映画5選
との二人三脚でチャンピオンの座に上り詰めた。彼の闘い方は、パンチを浴び続けた“怒り”をエネルギーに変えて一気にやり返す、という非常に危険なスタイル。やがて、そのビリーの気性がモーリーンの死へと繋がってしまう。最愛の妻を失くしたビリーは自暴自棄になり、ライセンスを剥奪され、自宅も失い、裁判所命令によって愛娘レイラとも引き離されることに。再起をかけたビリーは、ストリートキッズたちを含むアマチュアボクサーのトレーナーを務めるティック(フォレスト・ウィテカー)に教えを請い、自らの“怒り”を封印し、過去の自分と向き合うことで再びリングに上がる…。
ここに注目!
主演のジェイク・ジレンホールが本作の前に撮影していたのは、目元が落ちくぼむほど減量して映像パパラッチを怪演した『ナイトクローラー』。その後、体重を増量させ撮影までの6か月間、1日2回のトレーニングを週7日こなし、無敗チャンピオンとして筋骨隆々の姿に大変身。さらに試合のレフリーや解説者なども、米「HBO」でボクシング中継に関わるスタッフが参加する徹底ぶり。
また、母役のレイチェルに似た雰囲気を持つレイラ役のウーナ・ローレンスが、聡明かつ繊細な眼差しで父・ビリーに対する愛憎を表現。