『アンダードッグ』『クリード』『百円の恋』…心にグッとくるボクシング映画5選
「怖かった…」と言いながらも父の試合を見届ける姿に目頭もハートも熱くなる。
安藤サクラが身体と連動した精神面の変化も熱演
『百円の恋』
主人公は実家に引きこもり、自堕落な生活を送る斎藤一子(安藤サクラ)・32歳。ひょんなことから妹の二三子と大ゲンカになり、ヤケクソで家を出て一人暮らしを始め、夜な夜な買い食いしていた百円ショップで時給の高い深夜に働くことに。文句ばかりの本社社員や、セクハラする同僚などに囲まれる日々で、近所のボクシングジムを通りかかるたび、ストイックに練習する一人の中年ボクサー・狩野が気になっていた。
ある日、狩野の引退試合を見た一子はボクシングに魅せられ、そのジムで一からボクシングを習い始める。湧き上がる怒りや悔しさを糧に、「百円程度の女」だった自分を変えるために、一子はプロテストにも挑戦するが…。
ここに注目!
朝ドラ「まんぷく」で明朗なヒロイン・福ちゃんを好演し、『万引き家族』ではカンヌの審査委員長ケイト・ブランシェットを感服させ、映画賞を数多く受賞した安藤さん。彼女のスゴさを改めて実感する本作は、映画冒頭とクライマックスの試合シーンではまるで別人のよう。
自分自身の人生に“勝ちたい”と渇望し、身体とともに精神も変わっていく一子を体現するべく短期間での過酷な肉体改造に挑んだ(※なお、劇中には性的暴行のシーンがあるので注意が必要)。