2021年3月20日 10:00
『ミナリ』ユン・ヨジュン、“おばあちゃん”の役作り明かす「誰でも記憶がある」
とカメラに向かって問いかける。続けて「私はひいおばあちゃんを覚えている」と、物心つく前に亡くなったおばあちゃんに代わり、10歳になるまで一緒にいたひいおばあちゃんとの想い出を回顧。
「でも当時、感謝の気持ちはなく、ひいおばあちゃんを嫌ってさえいた。だから、デビッドの気持ちはとてもよく理解できる」と赤裸々に振り返る。「今になってみれば、私にも分かる。ひいおばあちゃんは私のためを思い大きな犠牲を払ってくれた、愛だったのね」と言い、「今悔やんでももう遅いけれど」とこぼす姿も。
「だから私には、そういう関係性を踏まえてせりふを読めば理解できる。なぜデビッドはおばあちゃんを嫌うのか。
彼女が”かわいい子”なんて孫に言う理由もね」と、自身の経験が役立ったことを明かしている。
本作はデビッドの視点からも描かれており、デビッドとスンジャの関係性の変化は、多くの人の感動と共感を呼んでいる。アカデミー賞では、韓国人女優として初の助演女優賞のユン・ヨジョンほか、作品賞、監督賞、脚本賞、作曲賞、主演男優賞(スティーヴン・ユァン)にもノミネートされている。
『ミナリ』は全国にて公開中。
(text:cinemacafe.net)