『1秒先の彼女』公開記念!チェン・ユーシュン初期の青春映画『熱帯魚』『ラブ ゴーゴー』上映
90年代台湾映画界において、エドワード・ヤンやホウ・シャオシェンとは一線を画す台湾新世代の“異端児”として注目を集めたチェン・ユーシュン。最新作『1秒先の彼女』公開を記念し、彼の初期2作『熱帯魚』『ラブ ゴーゴー』の上映が決定した。
いつまでも色褪せない!90年代台湾を感じる、ポップで瑞々しい青春映画の傑作
類まれなる色彩感覚とユーモアセンス、そして叙情豊かな物語で描き出す、チェン・ユーシュン監督の唯一無二の世界観。独特のタッチで瑞々しい青春模様を描いた『熱帯魚』(95)、『ラブ ゴーゴー』(97)は若い世代から多くの共感を獲得。当時の日本でも熱狂的な人気を誇り、華々しいデビューを飾るが、チェン・ユーシュン監督はその2作品を残してしばらく映画製作から離れてしまう。
作品のその輝きはいまなお色褪せることなく、日本でもデジタルリストア版が上映され、再評価を高めている。その後、CM業界に活躍の場を移していたが、16年ぶりに本格的に映画製作に復帰。長編復帰3作目となる『1秒先の彼女』は、20年前から温めていた脚本を基に撮りあげた作品。
それは、人よりワンテンポ早い彼女の消えたバレンタインをめぐる物語と、ワンテンポ遅い彼のもうひとつの物語。