くらし情報『【どちらを観る?】2009年もあとわずか…年末年始オススメ映画レビュー第2弾』

2009年12月21日 20:43

【どちらを観る?】2009年もあとわずか…年末年始オススメ映画レビュー第2弾

食べ物にも困るほど貧しい暮らしを強いられるシングルマザーのレイと、夫に先立たれ、我が子を義理の母に奪われたモホーク族のライラ。異なる事情の世界に生きるものの、それぞれ追い詰められた人生を送るレイとライラの“共犯関係”が凄まじく、凍てつくニューヨーク州最北部の田舎町とカナダの国境を行き来する姿がやるせない。母親であるという共通の事情と感情を胸に、不運の連鎖にはまり、やがてひとつの結論に達する女性たちのドラマが感動的。雪に覆われた地を舞台に“社会”をシビアにあぶり出しながら、それでもどこか温かく、雪を溶かすほどほっこりと人と人の絆を描き、人間の可能性を信じる女性監督コートニー・ハントの人柄が感じられる。「主人公たちを理解し、最後には少しでも好きになってもらえたら嬉しい」。こう語るハント監督の願いが、きっと観客に届くであろう秀作。

(text:Hikaru Watanabe)

■関連作品:
(500)日のサマー 2010年1月9日よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開
© 2009 TWENTIETH CENTURY FOXかいじゅうたちのいるところ 2010年1月15日より丸の内ルーブルほか全国にて公開
© 2009 Warner Bros. Entertainment Inc.フローズン・リバー 2010年正月第二弾、シネマライズほか全国順次公開

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