今年の第74回カンヌ国際映画祭は、現地時間7月6日(火)から17日(土)まで通常形式での開催。そこで、現地入りできない主要各国のバイヤーに向け、「Cannes in the City」と題した各国セールス対象作品のマーケット上映会を実施。カンヌ国際映画祭と同期間に開催され、東京では映画美学校試写室とユーロライブにて行われることになった。
現在、フランスでは外国人やフランス国内の在住者に対する政府のコロナ対策に関する段階的な規制解除に伴い、予想を上回るヨーロッパの映画バイヤー及びセラー、そのほか出品作品に関連する映画関係者がカンヌ国際映画祭に会場入りすることが予想されている。
2019年(現地上映会を中止した2020年の前年)と比較しても、ヨーロッパからの現地参加者は、すでに2019年の来場者の約50%にあたる登録者の現地入りが予想されているという。また、ワクチン接種率が比較的高い北米からも多くの映画人がカンヌ入りすることも予想されているが、その一方では、まだまだ自国の新型コロナウイルス感染症に対する規制が厳しい国やフランスへの入国が認められていない国や地域も多く存在しているのが現状。